皆さんは自分の性格に満足していますか?
私は自分の性格に不満がありますので変えられるならば変えたいですが、性格は変えられないと思っていました。生まれつき決まっていたり、幼少期に形成されると考えていたからです。
ですがアドラー先生の考えは違います。性格は変えようと思った時から変えられるようですので『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』を参考に、性格について書いていきたいと思います。
そもそも性格とは何?
アドラー心理学では、性格はライフスタイルと呼んでいます。その理由は、以下の通りです。
ライフスタイル(=性格)は、生まれつき決まっているものではなく、自分の意思で決めたものであるため、いつでも変えることは可能だ
つまり、自分の意思の核となる考え方(=信念)を変えれば、ライフスタイルが変わっていくということです。
ここで信念の例えを出しますが、人と会話をしない人というのは、「おとなしい性格」だからではなく、もっと深い心理にある「人は信用しないと考えている」からだったり、「自分はこの世から拒絶される存在だと思っている」から、会話をしないのです。
次に、この信念について見ていきたいと思います。
ライフスタイルの根本である3つの価値観
性格を形成するのは、信念だという説明をしましたが、この信念も3つの価値観から作られています。
自己概念(私は~である)
世界像(この世の中の人々は~である)
自己理想(私は~であらねばならない)
先ほどの人と会話のしない人をこの価値観に当てはめていくと、
- 自己概念:私は誰からも拒絶される人間である。
- 世界像:この世の中の人々は、私を拒絶する。
- 自己理想:私は誰からも興味を持たれないため、無口で誰にも干渉しない人間であらねばならない。
という価値観であるから、会話をしないということになります。これは、特定の人が3つの価値観を持っているのではなく、すべての人がこういった価値観を持っています。
そのため性格を知るためには、表面的なものではなく、3つの価値観を知る必要があります。
本当に性格は変えられるのか
ここで本題に入ります。アドラー先生はこんなことを言っています。
自ら変わりたいと思い努力すれば、ライフスタイルは死ぬ1~2日前まで変えることは十分に可能だ。
現在のライフスタイルは、自分が作り出したものなので自分の意思で変えたいと思えば、変えられるのです。上記にある現在の3つの価値観を把握し、その価値観を自分が変えたいと思っているものに自ら少しずつ書き換えていきます。
そして、生きてきた人生の半分のほどの時間をかけて完全に書き換わります。
とてつもない時間がかかりますね。正直、そんなに待っていられません。
そこで、ちょっとした性格を修正するテクニックを紹介したいと思います。
感情の使い方を変える
「怒りっぽい性格の人」など存在しない。
「怒りという感情をしょっちゅう使う人」なのだ。
感情の使い方によって、性格を修正することができます。浮かんできた感情に身を任せるのではなく、この感情は今使うべきタイミングなのかどうか、一度考えてから使うといいでしょう。
アドラー心理学では、感情は目的を果たすための道具として扱っています。人が泣いているときは、泣かせた相手を責めたり、同情を得たりという目的を果たすために感情を使っているのです。そう考えると、感情のコントロールは、難しくありませんよね。
まとめ
性格は、自分が作り出したものなので自分の意思で変えたいと思えば変えられるが、とてつもない時間がかかる。
そのため感情の使い方を変えて、性格を修正しよう。