「人類は衰退しました 5巻」 わたしちゃんの過去とゲーム回
「人類は衰退しました」の5巻を読みました。
内容は、わたしちゃんの過去編ということで学舎時代の話を扱った「妖精さんの、ひみつのおちゃかい」と、ゲームのパロディがふんだんに使われていた「妖精さんたちの、いちにちいちじかん」となっております。この巻は、好みが分かれそうな感じがしますね。
妖精さんの、ひみつのおちゃかい
これは、上記したとおり学舎時代の話を扱ったものなのですが、途中までわたしちゃんがぼっちで過ごしていていて、その姿が可哀想だと感じるほど辛いドロドロとした内容となっていました。でも、個人的にはこの話は最初から最後まで好きです。
別にドロドロした人間模様や、わたしちゃんが虚勢を張るがゆえに孤独になっていくのが好きというわけではありませんよ。ただ、そういう状況であったからこそ悪友となるYとの友情を感じられますし、妖精さんがいない0Fだからこそドロドロしていたと考えれば、妖精さんの偉大さがよくわかるというものです。わたしちゃんの精神的な図太さの理由もこの話でわかった気がします。
妖精さんがわたしちゃんの中に入ってから、この話の最後にかけてはほんわかとした気持ちで読んでおりましたし、ラストも感動的でしたね。涙は出ませんでしたが、後味のいいものとなっておりましたので、しばらく余韻に浸っていたくらいです。
この話のアニメも良かったですね。最後の妖精さんの笑顔には、心が打たれました。
妖精さんたちの、いちにちいちじかん
祖父がティロティロというファミコン特有の効果音を出しながら、言葉を発しております。はいといいえのどちらかを選択する際、いいえを選ぶと話がループしてしまいます。荷物は押すだけで引くことはできません。この世界は、どこかおかしくなってしまったようです。
というわけで、タイトルからも分かる通り、ゲームの世界になってしまったクスノキの里をもとに戻すべく、わたしちゃんが奮闘するコメディ回となっております。前編の余韻返してといいたくなるほど、タッチが変わりました。
このゲーム回は、ゲームのパロディがふんだんに使われているため、このパロディ元がわかるかどうかで面白さが変わります。その上、パロディ元の作品がファミコンのソフトが多かったので、おっさんホイホイって感じでした。1UPするキノコとか幽霊が食べられるようになるとかね。パロディ元は、記事にしてくれている方がいらっしゃいますので、各自googleさんで検索してみてください。
この話は、ゲームの知識が全くない人にとっては辛い実験的な話でしたね。6巻以降も何かをパロったものが出てくるのでしょうか。1話まるまるパロるなら、私のわかる奴にしてくださいね。まあ、今更言っても完結してますから遅いんですけど。