『ルビンの壺が割れた』を読みました。
なぜ読んだかと言いますと、どこかのブログにおすすめとは書いてあったからだと思います。
作品のあらすじは以下の通りです。Amazonより引用しています。
この小説は、あなたの想像を超える。
結末は、絶対に誰にも言わないでください。
「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」――送信した相手は、かつて恋人だった女性。SNSでの邂逅から始まったぎこちないやりとりは、徐々に変容を見せ始め……。ジェットコースターのように先の読めない展開、その先に待ち受ける驚愕のラスト。覆面作家によるデビュー作にして、話題沸騰の超問題作!
では感想について書いてきたいと思います。
ちなみにネタバレありです。と言いますか、オチに関することしか書いていません。もし読むつもりの方がいらっしゃればご注意ください。あらすじには「結末は、絶対に誰にも言わないでください。」と書いてありますが関係ありません。
あと、感想は書きたいことを書いたので読みづらいです。
感想 ネタバレあり
単刀直入に述べますとオチがイマイチでした。
オチの仕掛けとして、ラスト1行をわざわざページを変えて、衝撃的な言葉を書いて終わるというものなんですけども、おそらくこのオチをやりたいがために書いた作品のように感じました。わざわざラスト1行を太字にしていることからも、その意図が伝わってきます。
また、物語の流れも個人的にはいまいちです。
ざっくりと物語の内容を書きますと、「昔の恋人のFacebookを見つけてメッセージをする主人公「水谷」の意図は復縁と思いきや、復讐でした。」という感じです。
結局、結末として主人公の水谷は犯罪者で、人生をめちゃくちゃにしてきた(と思い込んでいる)昔の恋人に会って殺そうとしているっていう話なんですけれども、そこに行き着くまでの流れが急すぎて、正直ミステリーとしては微妙です。
確か主人公の犯罪は幼女殺人だったと思いますが、それに行き着くまでの布石がなくて、とりあえず殺人者にしておくかといった感じでした。主人公の苦悩は描写されていましたが、その反動で殺人(しかも幼女)をした理由がどうも読み取れません。
オチへの恐怖心を煽るために、誰しもが嫌悪感を抱く犯罪にしたのでしょうか。
最後に
感想の内容が悪口ばかりなので、良い点も書いておこうかと思います。
良かった点はページ数が156ページということで短かったです。また、Facebookのメッセージのやり取りという形で物語が進んでいくので、口語体で読みやすいと思いますので、あまり読書してきていない人は楽しめるかと思います。