「甘城ブリリアントパーク 3」コメディ色が強くなった短編集
甘城ブリリアントパークの3巻を読みました。今までのような長編ではなく、中編と短編が合わさったコメディ色の強いものになってました。
あらすじ
高校生なのに遊園地の支配人代行・可児江西也は悩んでいた。
当面の資金難からは脱したものの、集客を伸ばさなければ待っているのはゆるやかな廃園だけ。
しょぼいと評判のパークを立て直すにはゲストが夢中になる新要素が必要だ!!そう夢と音楽が詰まったド派手でブリリアントなミュージカルショーが!!
「消火班!消火班!どこ行ってるぴー!?消火班―!」
……リハーサルをすればボヤ騒ぎ、新入りキャストへの執拗な可愛がりによる人材不足、さらには出席日数不足 に伴う支配人代行留年危機問題など、トラブルが次から次へと頻発!やっぱりダメダメな「甘ブリ」を西也は三度救うことができるか!?
感想
いよいよ、遊園地と関係なくなってきました。今までは遊園地を絡めて話を広げていましたが、今回の中編の一つ、「出席日数が足りない!」は遊園地ではなく学校での出来事を中心に描いてました。
正直、『甘城ブリリアントパーク』が、遊園地要素を取っ払っては意味がないように感じますが、それが良いのか、悪いのか私には分かりません。
もしも遊園地経営を求めているのならば、今回で続きは読まないと思えるきっかけになるでしょうし、萌えるライトノベルを求めているのならば、これからも読もうと思うでしょうね。
私は……今回の話で普通のライトノベルになったと感じました。
今までは、一応遊園地の問題をどう解決しようかって話をやってたんですよ。2週間で来場者数のノルマを達成しなければ遊園地が潰れるとか、経営資金が足りないから確保するために奔走するなど、どうでもいい話を入り交えながらも緊張感があったんです。扱っているものもライトノベルっぽくないですし。
でも、前巻の終わりに、次の遊園地の目標が実現不可能に近くものになり、期限も1年間になってしまったので、直近の問題がなくなったせいか緊張感のない話が多くなりました。
もしかすると、作者はコメディものがやりたくなって遊園地要素を減らすために、目標を遠ざけたのかもしれません。
そこが残念ですね。
まとめ
悪く書きましたが暇つぶしにはもってこいなので、5巻まで読むことにします。しかし、今後も内容が薄っぺらいようならば甘城ブリリアントパークを感想をここに書くのはやめようかと思います。
内容がないと、感想も浮かびませんもの。「ヒロイン可愛い」だけなら、Twitterで十分ですからね。