『放課後のカリスマ』 世界の偉人がクローンとして登場する学園モノ
もっと評価されるべき漫画10冊とか言うまとめに挙げられていた『放課後のカリスマ』を7巻まで読みました。
内容紹介
歴史に名を残した偉人達のクローンばかりが通うセントクレイオ学園に、ただひとりが非クローンとして存在している一般人の神矢史良。そんな状況で学園生活をしているなか、セントクレイオ学園のOBであるクローン・ケネディが、大統領選挙の立候補を表明した際に暗殺されてしまう。その裏にはある組織が関わっているようで……
どうしてセントクレイオ学園に非クローンとして神矢が存在しているのか。クローンはオリジナルと同じような運命をたどってしまうのか。クローン・ケネディが殺された背景には何があるのか。クローンを題材にしたSF漫画。
感想
設定はとてもおもしろいと思います。クローンとして生み出された偉人が、一つ屋根の下で生活しているわけですから、偉人好きにはたまらない作品になるかと思います。
また、偉人がクローンとして現代に現れて、この先どうなるのかといったことや、非クローンの神矢はどういった役割を学園ではしていくのか、など色々想像できますからね。面白いストーリーになるのでしょう。
と思っていたのですが、蓋を開けたら微妙でした。取って付けたような偉人エピソード。偉人である必要性を感じない序盤のストーリー。正直、偉人である必要があるのかなと思っていました。
しかし、この漫画は一気に面白くなっていく漫画ではなく、緩やかなペースで面白くなっていく漫画のようで、巻を進めて行くうちに設定が活かされてきたストーリー展開になってきて面白さが増してきました。
話の核にもなっているクローンとして産まれた人間特有の苦悩は、ちょっと考えさせられましたね。オリジナルと同じ寿命で死んでしまうのかという悩みや、決められたレールでしか行きていけない苦しみなどは辛いのでしょう。
私達オリジナルの人間にはわかりません。こう考えると、自分で人生を決められることは幸せなのかもしれません。当たり前のことに感謝。
綺麗に締まったので今日はここまで。一気読みしたほうが面白そうなので、完結したら続きを買おうかと思います。