仏教から学ぶ、怒りや不安などネガティブな感情の払い方
Photo:Meditation By HckySo
『どうせ死ぬのになぜ生きるのか』を読みました。サブタイトルが『晴れやかな日々を送るための仏教心理学講義』となっており、仏教の入門書としても読むことができます。
私が本書を読んでいて興味をもった箇所は、三大煩悩である三毒に触れているところです。
煩悩は108つあると一般的に知られていますが、その中でも三大煩悩と呼ばれるものがあります。
- 怒り・不安・妬みなどネガティブな感情の動きを示す「瞋」
- 欲深さを表す「貪」
- 無智であることを表す「痴」
これらこそ人間が克服すべき煩悩であるとされ、特に取り払うべきとされているものが「瞋」です。
続きを読む不気味な訪問者の目的とは?『ザ・ゲスト』
『ザ・ゲスト』を観ました。
観ようと思ったきっかけは、サプライズの監督ということと、「この訪問者には、想像を超えた裏がある」というキャッチコピーに惹かれたからです。
あらすじ
戦死した息子ケレイブの家族の家に、ケレイブの友人を名乗り軍を除隊した青年デヴィッドが現れる。
このデヴィッドは、軍を除隊した後その足で家に訪れたり、家に何日も泊まったり、と目的が分からない。本当にケレイブのことを話すためだけに来たのだろうか、デヴィッドの目的とは?
とこんな感じのあらすじです。
これから書く感想はネタバレありですので、興味のある人は先の文章は見ずに映画の視聴をオススメします。
続きを読む老人と海は「大人」向け小説
名作と呼ばれているヘミングウェイ『老人と海』を読みました。
これは、巨大なカジキマグロを釣り上げるために、老人が何日も船で頑張る話。
感想
私にはこの物語の面白さが分かりませんでした。
老人がカジキマグロを釣り上げるために何日も格闘した努力や、帰港途中に襲ってくるサメと闘う勇気というのは、評価されるものであり、そこが魅力でハードボイルド小説と呼ばれているわけだけど、私は面白いと感じませんでした。
この老人ほど仕事に対して向き合えていないからでしょうか? 人生経験が足りないからでしょうか?それとも、両方?
……なるほど、歳を取れば面白くなる物語とはこのような物語を指すんですね。「大人」向け小説と言えそう。変な意味ではなく。
なら年齢を重ね人生の折り返しくらいまで『老人と海』はしばらく寝かせる必要がありますね。
一度目には楽しめなくても二度目三度目は深みを持った味が出てくる、そんな作品なのかもしれません。
熟成するまでしばらく楽しみはとっておく、これも読書の楽しみってもんですわ。
とここまで書いて一つ疑問が。
面白く感じないのは、私が小説のアプローチを誤っただけなんでしょうか?
小、中学生が読んでも面白いと感じるのは難しいと思うのですが……もし感じたのなら、ぜひ楽しみ方を知りたいところ。
実際のスパイ活動を知るなら『国家の謀略』
佐藤優『国家の謀略』を読みました。
外務省国際情報局でインテリジェンスに携わった元外交官の佐藤優が、インテリジェンスの仕事や各国のインテリジェンス、日本のインテリジェンスについて書いた本です。
インテリジェンスとは
インテリジェンスという言葉を見たとき、どこぞやの会社の名前か頭を使うスマートなデスクワークかと思いましたが、やはり違いました。
インテリジェンスとは、諜報、防諜、宣伝、謀略のことを指します。
正直、こう言われてもピンとこなかったので、私の中ではスパイ活動ということで落ち着きました。シヴィライゼーション5をプレイしたことがある人なら、原子力時代以降のスパイや外交官が行うことと思えば、本書は抵抗なく読めるはず。
つまりインテリジェンスとは、他国の機密事項を集めたり、スパイを摘発したり、情報を巧みに利用して国益に沿う行動をとったりする情報を武器とする国家間の戦いです。
その具体的な行動が本書には書かれています。
続きを読むミニマリズムと断捨離は一緒、違うのは名前だけ
最近、ミニマリズムやミニマリストをよく目にします。
この思想はより良い生活を送るためにモノを減らすことを目的とするもの。断捨離と似てますよね。
断捨離とミニマリスト、どこが違うんでしょうか。
それを確かめるために『ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -』『人生がときめく片づけの魔法』『新・片づけ術「断捨離」』を読みました。
ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -
- 作者: 佐々木典士
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2015/06/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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結論から書くと、目的がほぼ一緒でした。まずは共通の目的から書いていきます。
高橋源一郎『ぼくらの民主主義なんだぜ』
高橋源一郎『ぼくらの民主主義なんだぜ』を読んだ。
本書は、身近な政治的行動を見つめて民主主義を語る。
震災、原発など最近の問題をテーマに、政治とは何か、民主主義とは何かを様々な事例から捉えていく。
キーワードは、自身の行動。
感想
始めは、何を言いたいのか、この本の目的は何か全くつかめなかった。あとがきを読むことで、理解出来た。
高橋源一郎は小説家で、政治や原発とは関係ない人だ。
そんな一般人が
「政治について勉強したらこんな考えに至ったよ、同じ一般人の読者である君たちはどう思う?」
それを伝えたくて書かれたのではないだろうか。
もしくは、マイノリティの立場から民主主義について語っているのかもしれない。
民主主義とは、大辞林にこう書いてある。
人民が権力を所有し行使するという政治原理。権力が社会全体の構成員に合法的に与えられている政治形態。ギリシャ都市国家に発し,近代市民革命により一般化した。現代では,人間の自由や平等を尊重する立場をも示す。
日本を構成する人は、東京や大阪など都会に住む人だけではなく、原発の被害を受けた福島に住む人など、様々な思想を持って様々な場所に住んでいる。
しかし、世間で注目されがちなのは都会に住む人など多数派ばかりだ。民主主義なら、どこに住もうが何をしようが皆平等であるはずなのに。少数派を無視し、多数派しか認めていない状況だ。
そんな状況である今日、世間から注目されないが社会に対して行動を行っているマイノリティに焦点を当てることで、別視点から民主主義について考えていくことが本書の目的かもしれない。
政治に大切なのは行動すること
作者が特に伝えたいことは、行動すること。
例えば、デモ活動。デモで社会が変わらないとしているが、社会を作るために活動することは楽しいという文献を取り上げている。
デモと聞くと私は引いてしまう。政治のためによく頑張れるな、なんて思う。
しかし、その発想が政治のために行動しない原因になっている。そして、その発想が日本に蔓延している状態は異常だ。
せっかく政治に参加できる権利を持っているのに、それを自ら捨てている。けれど、政治で社会がよくなることをただ待っている。
まるで、口を開けてエサを待つヒヨコのようだ。ヒヨコにはなりたくない。せめて自分でエサくらい見つけたい。
行動しろと言ってもデモ活動を行えと著者は言っているわけではないし、私もそうは思わない。でも、政治に関して興味を持たないのは、そろそろまずい。
とりあえず、政治に興味を持ちニュースに触れていきたいと思う。
そして、ニュースと本書をリンクさせることができたら、読書としても有意義な体験になるはずだ。
【スプラトゥーン】ガチヤグラの立ち回りと勝つコツ
スプラトゥーン(Splatoon)でガチマッチの新ルール「ガチヤグラ」が追加されました。ガチエリアよりも戦況に動きが多いので、一方的な試合になりづらく楽しいです。
さて、今回もガチヤグラの立ち回りと勝つコツということでガチヤグラ攻略のようなものを書いていきます。内容は以下の4つ。
- ガチヤグラで勝つための基本的な考え方
- 立ち回り
- 勝つコツ
- オススメ武器とギア
一応ガチヤグラでもA+99カンストしているので、参考になれば幸いです。
追記:S+になりました。
続きを読む『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』ふつうの青春小説ではない青春小説
桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』を読みました。
タイトルだけ見ると、とても甘ったるい青春を描いた小説だと思えるのですが、実際はそんな甘い表現に包まれた残酷な物語です。
※物語の構成上、ネタバレ有りの感想
あらすじ
中学生の山田なぎさは、子供という境遇に絶望し、一刻も早く社会に出て、お金という“実弾”を手にするべく、自衛官を志望していた。
そんななぎさに、都会からの転校生、海野藻屑がやってくる。自分は人魚だと名乗り、不可解な言動を続ける藻屑に周囲は呆れ、なぎさも初めは無関心だったが、どこか魅力的な藻屑となぎさは接していくうちに序々に親しくなっていく。
藻屑の撃つ、妄想という砂糖菓子の弾丸になぎさは惹かれていたのだ。
だが、藻屑は日夜、父からの暴力に曝されており、ある日―。直木賞作家がおくる、切実な痛みに満ちた青春文学。
続きを読む自信のない就活生へ 面接のコツはアルバイトを自己PRにするな
就活の選考スケジュールが大きく変わり、そろそろ面接が本格化する時期ですね。就活生の皆さんは、そろそろ面接準備に力を入れているところでしょうか。
周りと同じような経験しかしていないと思っていて、どこか就活に自信が持てないあなた。
そんなあなたに単刀直入に申し上げます。
面接ではアルバイト経験を自己PRにしてはいけません。
その理由は、周りと差別化できないからです。
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