ミニマリズムと断捨離は一緒、違うのは名前だけ
最近、ミニマリズムやミニマリストをよく目にします。
この思想はより良い生活を送るためにモノを減らすことを目的とするもの。断捨離と似てますよね。
断捨離とミニマリスト、どこが違うんでしょうか。
それを確かめるために『ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -』『人生がときめく片づけの魔法』『新・片づけ術「断捨離」』を読みました。
ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -
- 作者: 佐々木典士
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2015/06/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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結論から書くと、目的がほぼ一緒でした。まずは共通の目的から書いていきます。
共通の目的
目標は大きく分けて二つ。
- モノをなくし、必要なモノしか持たないことで自信をつける。
- モノを減らして部屋を綺麗にする。
前者の意味は、例えば、気に入らない服を勿体なさからしぶしぶ着るよりも、気に入らない服を手放して自分に似合っているお気に入りの服だけを着ることで自信が持てるということです。
後者は見ての通りです。汚い部屋よりはきれいな部屋のほうが心が落ち着きますよね。忙しいときは部屋が汚れがちですので、常に部屋をきれいにすることで心に余裕を持たせる意味もあるようです。
という感じで、モノを減らすことの目的を簡単に示したところで、次はミニマリズムの目的です。
ミニマリズムの目的
『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』を読んで感じたミニマリズムの目的です。
モノよりも人や経験にお金をかける
モノに執着してそれに多くのお金をかけるなら、交際費や旅費など形には残らない経験にお金をかけたほうがいいという考えです。
この考えは、心理学の本でも見かけました。
モノは買ったときしか幸福を感じないけれど、旅行など経験は旅行中だけでなく旅行後も思い出すたびに幸福を感じることができる。
これと一緒の理由でモノの執着を減らすなら納得です。幸せを感じるために必要な行動ですから。
モノがあることで消費していた時間を節約する
モノを減らすことで、掃除の際にモノを片付ける必要がなくなったり、使っていない食器を洗う手間を無くしたりと時間の節約をすることができます。
これは、ルンバを買うと部屋がきれいになる現象と一緒ですね。
これも良いことです。無駄を減らせているんですから。
モノによるストレスを減らす
モノが多いとストレス溜まりませんか? 上記の掃除の前の片付けもそうですが、無駄に多いとやることが増えますよね。
また、未読の本を溜めてしまうと「読まなきゃ」という強迫観念に駆られ、それが小さなストレスにつながります。
これらに当てはまる無駄なモノを減らすことで、余計なストレスも減らそうという訳です。
そしてモノへ向いていた意識を別のことに向けることで、行動的な自分を新たに見つけることも目的のようです。これは、流石に言い過ぎのように感じますが。
モノを減らすことで行動のハードルを下げる
モノが多いと実行しづらいことがあります。
例えば、引っ越し。大量のモノがあると、荷作りに時間がかかることが容易に想像できるので、引っ越しの気力が奪われます。
次に旅行。旅行するときもモノが多いと準備が面倒と感じてしまいます。
しかしモノが少なければ、用意がすぐ済むので引っ越しも旅行もしやすいですよね。
ここまでミニマリズムの4つの目的を書きました。書き出してみて思ったのですが、断捨離に変えても同じことが言えそうですね。どちらも手段はモノを減らすことですから、当たり前といえば当たり前ですが。
次に断捨離の目的を書こうと思ったのですが、どうせミニマリズムと被るのでやめます。せっかくですし、ミニマリズムの注意点を書きたいと思います。
上記の目的を見て、ミニマリズムに興味を持った人がいるかもしれませんし、解釈を誤ったミニマリストになってほしくないからです。
これらが理解できていないと、モノを減らす意味が無くなります。
ミニマリズムの注意点
ミニマリズム(というか断捨離)をするに当たっての注意点。
それは、モノを減らすことを目的にしないことです。
たまに「ミニマリストになること」を目的にする人がいますが、それは大きな間違いです。ミニマリストを断捨離に言い換えるとおかしなことなのがよく分かるかと思います。
ミニマリストは手段であり、目的はモノを減らした結果得られる時間や幸福感です。これはどの本にも書いてあることでした。つまり基本中の基本であり、核となる部分です。
そこを間違えると、モノを捨てることに執着する人になるので気をつけましょう。
まとめ
ミニマリストというのは、引き算を美とする思想だと思います。
自分の生活から、何が不必要なのかを吟味にして捨てる。
モノが多くなった現代では欠かせない考え方ですが、やり過ぎは禁物。過ぎたるは及ばざるが如しといいますし、何事も適度にやることが一番です。
個人的にはミニマリズムよりもこんまり先生の考え方が好きです。
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