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のほほん読書感想録

本の感想や学んだことを主に書いてます。ビジネス書から小説、漫画までいろいろ読んでます。

文豪ストレイドッグスの評価が低い理由

『文豪ストレイドッグス』は、累計発行部数が120万部突破した異能アクションバトル漫画です。書店では平置きされていました。

しかし、Amazonの評価は星2.5とあまりよろしくありません。
漫画の評価は、巻を重ねるごとに見限った人が読まなくなるため、悪い評価が減って良い評価が増えていくはずなのですが、評価が変わりません。
ある意味すごい作品ですね。

そんな不思議な評価をされている『文豪ストレイドッグス』は、どうして120万部も刷られたのでしょうか。本当に人気あるのでしょうか。
そんなことを考えながら2巻まで読みました。まずは内容を紹介します。

 

文豪ストレイドッグス(1) (角川コミックス・エース)

文豪ストレイドッグス(1) (角川コミックス・エース)

 

 

 

文豪がイケメン化して能力バトルをする漫画

内容はとても簡単です。特殊能力を持ったイケメン文豪が戦うバトル漫画です。
ただこれだけ書いても、よくわからないと思うのでWikipediaから一話のあらすじを引用します。

孤児院を追い出され、横浜市を放浪する少年・中島敦は鶴見川に飛び込んで溺れかかっていた太宰治を助ける。それをきっかけに敦は太宰が所属する武装探偵社が追う巨大な虎の捜索を手伝うことになる。
太宰と共に虎の出現を倉庫街で待つ敦に対して、太宰は敦こそが虎の正体だと告げる。実は敦は無意識のうちに虎に変身して徘徊しており、それゆえに孤児院を追い出されたのだった。
敦は自分の能力を制御出来ず太宰に襲いかかるが、太宰は相手の能力を無効化する人間失格を発動して、敦を鎮静化させ、さらに敦が武装探偵社の社員になれるよう尽力する。

 一話は中島敦が虎になったお話です。世界観を読者に伝える話ですので、上のあらすじを読んでいただければ、どういう作品なのか分かるかと思います。


一話で中島敦に対して、太宰治が巨大トラの捜索中だと伝えた時は、李徴というトラが出るのかと思っていましたが、まさか中島敦が虎になってしまうとは思っていませんでした。


この後の展開もざっくりと書いておくと、太宰たちの探偵側とヒールっぽいマフィア側が対立したり、マフィア側に芥川龍之介が出てきて、「羅生門」という影のような黒い龍のようなスタンドを出す特殊能力を使ったりします。
まあ、内容紹介もこれくらいにしておいて、次行きましょうか。

文豪を使う必要はあるのか?

この漫画の核である登場人物が文豪ということですが、その必要性は感じられませんでした。


例えば、一話の中島敦が虎になってしまうのは、山月記とかけていて面白いと思います。
ですが、太宰治の能力が相手の能力を無効化する人間失格という能力と作品の関連性がわかりませんでした。どうして、人間失格が相手の能力を無効化することに繋がるのでしょうか。他にも、今後のキーキャラクターとなる芥川龍之介の能力が、黒い龍のスタンドで羅生門というのもよくわかりません。

どうせ文豪を使うのならば、もう少し作品に近づけた能力にすればよかったと思います。設定は面白いのに、それを無駄にしているように感じました。
ただ、太宰治の能力が「走れメロス:めっちゃ走れる」ならば2巻で打ち切られていたことでしょう。つまらなさそうです。

 

文豪好きには合わない

この漫画に文豪リスペクトを求めてはいけません。
単なる異能アクションバトルの作品だと思えば、少しは楽しめるのではないでしょうか。

例えば、ジョジョの奇妙な冒険では、スタンド名には洋楽が使われていますが、洋楽名と関係ないじゃんという批判を聞いたことがありません。
これと同じように文豪ストレイドッグスも、実在の人物や作品とは関係ない漫画だと思えるのならば楽しめるのです。

 

ですが、実在の人物と漫画の登場人物を切り離せない人もいるでしょう。作品に愛着を持っていれば、なおさらです。

ならば、最初から文学好きはターゲットにする必要はないでしょう。
文豪の名前を使ったのは話題性だけです。後はイケメンと異能バトルでファンを作ろうとしたのが、この文豪ストレイドッグスではないでしょうか。


では、こういうイケメンと異能バトルの設定を好む層はどこでしょうか?

 

文豪ストレイドッグスのターゲット

おそらく、近代文学を好んで読まない中高生がターゲットです。イケメンが多いので、カップリングが好きな人々も狙っていそうですね。
そして、見事にその層でヒットしています。

「教科書で見た歴史上の人物や作品が漫画に出てる!面白い!」
そのように考えられる人にはドンピシャだったんだと思います。Twitterや読書メーターの感想を見る限り、中高生のファンが多そうです。

ただその層は、あまりアマゾンレビューには書き込まないのでしょう。だからレビューは星2.5だったのです。

 

さいごに

 Amazonレビューでは不評の作品でも、違うコミュニティーでは面白いと思われている作品はあります。
Amazonレビューに頼ってしまう自分にとって、このような作品を知ることは良い経験になりました。自分で手にとって評価をするのも大切ですね。


ちなみに、文豪ストレイドッグスを読んだ感想ですが面白くありません。レビュー通りでした。

 

文豪ストレイドッグス(2) (角川コミックス・エース)

文豪ストレイドッグス(2) (角川コミックス・エース)