今までとは一味違うホラー映画 『サプライズ』
今までのホラー映画とは一味違う映画であるという評判を聞き『サプライズ』を見ました。
見終わった感想としてまず書くとするならば、評判通り、ただのスプラッターホラーではありませんでした。
あらすじ
世界中が熱狂! 痛快サバイバル・スリラー!
始まりは、二階の寝室。
一匹目は、ヒツジ。 二匹目は、キツネ。 三匹目は、トラ。
家に誰かが入ってきたらしい。
両親の結婚35周年を祝うために集まった、10人の家族。
そこに突如現れる、キツネ、ヒツジ、トラのアニマルマスク集団。カギは掛けたはずなのに…彼らの目的とは何なのか…
壁に描かれた「You're Next」の文字、突き刺さるクロスボウの矢、逃げ場のなくなった密室で、追い詰められたはずの10人。
しかし、家族も、アニマルマスクたちも、家にいる誰もが、予期しなかった結末へと突き進んでいく――
キツネ、ヒツジ、トラのアニマルマスクに襲われる悲惨な家族を描いたスプラッターホラー……ではありません。
アニマルマスクに対抗する女主人公のエリンを描いたサバイバルホラーです。
感想
正直、オープニングは面白く無いのですが、家族が襲撃に遭い物語が動き始めてから、一気に面白くなります。
襲撃されてから家族がバンバン死んでいくので、いつ誰が死ぬかわからないハラハラ感は最後まで味わうことができます。
いつ誰が死ぬかわからない、そのうえ主人公っぽいエリンももしかしたら死ぬのかもしれない。そう思いながら見ることができます。
ただそんなハラハラ感も味わいつつも、エリンがアニマルマスクの一人をしばき始めたくらいで、今までのホラー映画とは一味違うと感じることができます。
もう、殺人鬼から逃げる弱いヒロインは古いのだなと。
タイトルの意味
この映画のタイトルは、家族が急に襲われるというサプライズと、襲った側が返り討ちにあっていくサプライズとかけており、オチもサプライズという感じたと思いますが、どうもパンチが弱い気がしていました。
そこで調べてみたところ、この映画の原題は『You're Next』となっていました。
殺人現場の壁に書いてあった言葉と同じです。
この言葉を訳すと「次はお前だ」であり、犯人から家族に向けた言葉でもありますが、もう一つ意味があると思います。
それは、この映画の主人公であるエリンが犯人に向けた言葉だということです。
「よくも、私をこんな状況に置きやがったな。お前ら覚えてろよ、一人ずつ始末してやるからな。次はお前だ」
劇中のエリンはこのようなことを考えていたはずです。
そして、この原題からも、こう理解できるはずです。
もう、殺人鬼から逃げる弱いヒロインは古いのだなと。
まとめ
敵から逃げるホラー映画は終わったのです。
ヒロインが正面切って敵と戦う。そんな映画がサプライズなのではないでしょうか。
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