のほほん感想録

本の感想や学んだことを主に書いてます。ビジネス書から小説、漫画までいろいろ読んでます。最近はゲームや株主優待も取り上げてます。

脳の働きをもっと良くするために実践したい5つの行動

脳に悪い7つの習慣』を読みました。この本には、脳を駄目にする習慣やどうしてその習慣が脳に悪いのかという理由、脳に悪い習慣を克服する方法が書かれていました。

今回は、この本から悪い習慣をやめて、脳の働きを良くするための行動を5つ紹介したいと思います。

 

Photo:brain power By:ajeofj3
Photo:brain power By ajeofj3

 

何事にも興味を持つ

脳の原点とも言える本能は、「知りたい」と思う本能です。産まれたばかりの赤ちゃんでも何事にも興味を持って、いろいろなことをするように、人間の脳にとって「知りたい」と思うことは、欠いてはいけない本能なのです。この本能に逆らってはいけません。

 

何事にも興味をもつことをやめると、脳神経細胞を活かすどころか衰える原因にもなりますので、興味が無いと考えるのは止めましょう。 興味を持たないと頭がいい人でも、物事を覚えられないでしょうし、それについて深く考えようとも思わないでしょう。

 

脳神経細胞を衰えないようにするために、人の話を聞くときや本を読むときに、その情報に興味が無いからといって斜に構えるのではなく、興味が無い情報にも得られるものがあるかもしれないと思いながら接すると、興味が湧いてきます。

脳にとって大切なことは、新しい情報を「知りたい」と思う姿勢です。

 

文系の人が理系の人向けの本を読んでみたり、仕事とは全く関係のない本を読んでみたりと、今まで触れてこなかった書物に興味を持って目を通してみることが、脳を鍛える第一歩となるでしょう。

 

愚痴を言わない

愚痴を言うのは、ストレス解消になるからやったほうがいいと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は脳にとって悪い影響しかありません。なぜなら、脳がレッテルを貼ってしまうからです。

 

脳というのは、情報をそのまま受け取らずに、感情のレッテルを付けます。そのため、「面白そう」と思ったことは、興味を持って接することができますが、「つまらない」と思ったことは、興味をもつことができずに、記憶も理解もすることができなくなってしまいます。「面白くない」「楽しくない」というレッテルは、付けないようにしなければなりません。

 

しかし、そう簡単に愚痴を言うのをやめるのは難しいでしょう。マイナスの感情を思うなというのは、30秒間キリンのことを考えるなと言われるのと同じように至難の業です。ならば、別のことを思うようにすれば良さそうです。

私が提案したいのが、面白くなさそうと思う前に「面白そう」と呟いてみることです。イエスマンという映画のように、どんなにつまらなさそうなことでも、すべてに面白そうと言ってみましょう。トイレ掃除、部屋の掃除、毎日の通勤通学はすべて面白いのです。

 

上記と同じ理由で、「辛い」「疲れた」と言うのも止めましょう。この言葉は、自分に悪影響を与えるだけでなく、この言葉を聞いた人間にも影響を与えますからね。

 

 

ゴールを意識しない

人間の脳は、ゴールを意識すると「もう頑張らなくていいんだ」と判断し、脳が働かなくなってしまいます。その証拠として、ゴールが近いことを意識すると、脳の血流が激減するという実験結果が出ています。

 

「だいたいできた」と思うことも禁物です。完全に終わっていないのに、「できた」と思ってしまうと脳のモチベーションが下がってしまいます。この対策として、ゴールまでもう少しという場面こそ「ここからが大切だ」と思うことで、脳が働かなくなることを防ぐことができます。

 

これは特に受験生に気をつけてほしいことですね。テストの問題を解き終えて「終わった」と思うことは、見直しまでモチベーションを保てずに、点数を数点下げてしまうかもしれません。見直しが本番と思って、最後まで集中を切らさずに頑張りましょう。

 

 背筋を伸ばす

姿勢が悪いと、脳にも悪い影響があります。その理由は、空間認知能から説明します。

空間認知能とは、空間のなかで位置や形などを認識する知能です。
物事の認識や判断、思考、記憶などでも空間認知能の働きが必要であるため、空間認知能が低い人は、認識を誤ったり、記憶がなかなかできなかったりします。

 このように空間認知能は、生活で大きな働きをしているわけですが、姿勢が悪いと体のバランスが崩れてしまい、空間認知能が働きにくくなってしまいます。空間認知能が低い人は、物事が覚えられない、仕事が遅い、運動が苦手と何をやってもダメな人になりかねません。

 

正しい姿勢を維持することで、物事を正確に理解したり、身体をコントロールしたりすることができるようになります。姿勢を正すコツとして、いつでも真上に飛び上がれる状態を意識しましょう。

 

やりたくない勉強を我慢してやらない

 勉強には、様々な情報を記憶する作業がありますが、この記憶は思考によって生まれるものです。そのため、記憶という作業は、脳のなかで独立したものではないので感情のレッテルが付けられます。

 

最初に書いたように、レッテルによって脳のモチベーションが変わっていくので、マイナスのレッテルを貼った情報は、脳への定着度が悪くなります。「めんどくさいな」「こんな勉強しても役に立たないよな」と思いながら勉強しても、記憶することは難しいでしょう。

 

大切なのは、自分から勉強しようと思うことです。例えば、受験勉強も「親が勉強しろ」というから勉強するのではなく、勉強することで自分にどのようなメリットがあるのかという主体的になれる目標を考えてみると、記憶に深く残せるようになりますし、勉強に対するモチベーションも大きく変わります。

まずは、「勉強=やりたくないこと」という認識から変えましょう。

 

まとめ

脳は気持ちの持ち方や行動次第で、その働きが変化します。「脳の働きを良くしたい」と考えているならば、まずは興味を持って情報を得ることから始めてみましょう。

 

脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書 は 5-1)

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