「人類は衰退しました 6巻」の感想と同人誌市場について思うこと
「人類は衰退しました」の6巻を読みました。
この記事の後半は、本の感想ではなく同人誌市場について触れてます。
妖精さんたち、すかいはい
鳥人間コンテストのパロディ的なやつ。
鳥人類コンテストをやることになったので、調停官であるわたしちゃんが安全対策係をやることになりました。しかし鳥人類コンテストに出場する各チームの機体は、安全面に不安があるどころか死人が出る可能性しかなかったので、持ち歩いていた妖精さん達を煽り、安全になる道具を作らせることで問題なく事を運ぶことに成功するのでした。
調停官って妖精さんと人間との間を取り持つお仕事なはずなんですが、完全にお菓子で妖精さんを従えています。まあ妖精さんも祭りが好きなようですからWin-Winな関係ということでしょうか。大事だよね、Win-Winって。
妖精さんたちの、さぶかる
サブカルということで同人誌の話。
文明が発達していた頃の機器、プリンターが見つかったのでわたしちゃんの親友Yがデータを調べていたところ、ボーイズラブが描かれた漫画のコピーデータが見つかりました。
そのデータから一冊の漫画本を作成し、各地にバラまいてみると女性に大人気となり、自分たちで好きな漫画を作成する文化が広まっていきました。その漫画を同類誌と名づけたYは、クスノキの里で同類誌イベントを開催すると、数千人を集めるほどでした。
その腐った女子のお祭り騒ぎは妖精さんにも広がっており、妖精さんが作った同類誌は読んだ人間がキャラクターとなる漫画だったのです。さてその同類誌の中に入ってしまったわたしちゃんとYと助手さんは無事に出られることができるのでしょうか。
さぶかるのあらすじが長くなってしまいました。まあそれくらい内容が濃い物語でしたね。
同人誌市場について
この話では、クスノキの里に数千人集めていましたが、現実でも同人誌で村おこしじゃありませんが地方にお金を集められないものですかね。
そこで、この話の元にもなっている同人誌の経済効果はどれほどあるのか調べてみました。
コミケ全体では、3日間で150億円以上の経済効果があるとされている。オタクブームどころか、もはや市民権を得た感もある。同人誌市場は、今後ますます拡大していきそうだ。
3日で150億円ですか。同人誌市場も潤ってきているんですね。こんなにお金が動くならば、地方で開催すれば地方活性化に繋がるんじゃないですか。お金や人がいなくて困っている県や市がありますし。
でも地方開催だと、人が集まらなさそうですね。調べたら失敗例が出てきそうです。やはり都市圏でないと交通の関係から難しいんでしょうか。それとも高校野球の甲子園と同じように、東京ビッグサイトでやるから人が集まるんでしょうか。あの場所が神格化されているんじゃないですか?八百万の神が存在する考えだからって何でも神扱いするでしょ。
あと扱う作品にもよるんでしょう。同人市場のことはよくわからないんですけど、人気の作品を扱わないと人が集まらないんでしょうね。同人イベントならなんでもいいやって開催すると、開催側が首を傾げる結果になるのが目に見えています。閑古鳥鳴いてそうです。
同人市場で地方活性化できるなら、既にやってそうですね。アニメで村おこしをやろうとしている市も多いですし、偉い人が考えた結果、やっても無駄という結論に至ったのでしょう。