日記用のノートを買ったのでノートの紹介と日記の書き方
日記用のノートを買いました。
購入したお店は無印良品です。税込み300円。
ちょっとお高いノートを買って、簡単には止められないように自分を追い込もうかとも思ったのですが、日記は義務的に書くものではないので安く済ませました。
このノートは開きやすいノートになっており、勝手に閉じてしまうことはありません。書きやすいです。日記くらいは、ストレスフリーがいいですよね。
また、滑らかな書き味のノートという商品名にもなっており、書いている途中に引っかかるということはありませんでした。万年筆で書いたところ、多少の裏抜けはしますが裏移りはしません。
さて、日記ですがどのような内容を書けばいいのか、昔の記事を引っ張り出してみるといろいろ触れていますね。
今回は今までのブログ記事を振り返っていきながら、日記の書き方をまとめていきたいと思います。
続きを読むまんがでわかるピケティの「21世紀の資本」
トマ・ピケティが書いた『21世紀の資本』は世界で話題となり、日本でもベストセラーとなった著書です。しかし、21世紀の資本は700ページ超もあり、読破した人は少ないようです。
そこで、誰にでも読みやすく解説されている本はないかと探したところ、『まんがでわかるピケティの「21世紀の資本」』を見つけました。
難しい本を漫画で要約する流行りの「まんがでわかる」シリーズです。
ただ、今回扱った本が挫折者の多い『21世紀の資本』ですから
- 728ページもある『21世紀の資本』をうまくまとめることができるのか
- 21世紀の資本に書かれていることを、一人の社会人までミクロ化して描いても無理はないのか
これらに期待しながら読みました。
結果を書くと期待通りの本です。原書の訳者も本書に太鼓判を押しています。
今まで出ている各種のピケティ解説本の中で、素直かつ明快に『21世紀の資本』を説明しているという点では、本書はかなりの上位にくるはず。というか、そうなるよう監修いたしました……
21世紀の資本に興味のある人におすすめできる1冊です。
今回は、私が本書から学んだ『21世紀の資本』のごく一部を、書いていきたいと思います。
続きを読む株の初心者には『いちばんカンタン!株の超入門書』がおすすめ
『いちばんカンタン!株の超入門書 改訂版』を読みました。
本書に読んだ理由は、株式の勉強をしようと思い書籍を調べていたところ、基礎を学ぶ良書として本書がおすすめされていたからです。
今回は、内容の紹介も兼ねて初心者におすすめされる理由を紹介したいと思います。
続きを読む『有頂天家族』狸と人と天狗の奇想天外な物語
森見登美彦『有頂天家族』を読みました。
読み終わってみると、なんだかよくわからない小説でした。
あらすじ
時は現代。下鴨神社糺ノ森には平安時代から続く狸の一族が暮らしていた。
今は亡き父の威光消えゆくなか、下鴨四兄弟はある時は「腐れ大学生」、ある時は「虎」にと様々に化け、京都の街を縦横無尽に駆けめぐり、一族の誇りを保とうとしている。
敵対する夷川家、半人間・半天狗の「弁天」、すっかり落ちぶれて出町柳に逼塞している天狗「赤玉先生」――。多様なキャラクターたちも魅力の、奇想天外そして時に切ない壮大な青春ファンタジー。
狸と人間と天狗の三つ巴を描いた小説です。まあ、三つ巴と言いましても殺伐としているわけではありませんが。
続きを読む【スプラトゥーン】ガチホコの立ち回りと勝つコツ
先日、スプラトゥーン(Splatoon)でガチマッチの新ルール「ガチホコ」が追加されました。これでガチマッチは、すべてのルールが揃いましたね。
さて、ガチホコの立ち回りと勝つコツということでガチホコ攻略のようなものを書いていきます。内容は以下の4つ。
- 基本の確認
- ガチホコでの立ち回り
- ガチホコの勝つコツ
- オススメ武器とギア
一応、ウデマエS+なので勝てない人の参考になれば幸いです。
続きを読む『ぼくのメジャースプーン』読者の道徳を問う小説
辻村深月『ぼくのメジャースプーン』を読みました。
本書は、罰と救済の意味をいま現在に問う泣ける名作と出版社が謳っているように、感動できる作品です。ちょっと切ない小説です。
あらすじ
主人公の小学四年生、「ぼく」には力がある。「○○しろ。さもないと、××になる」という、命令させるか罰を与えるかという能力だ。
ある日、ぼくととても仲の良かった女の子、ふみちゃんが心の傷を負い感情を無くしてしまう。
学校で大事に飼育していたウサギがバラバラにされ殺されていたためである。その犯人は、動機がなく動物が嫌いだからやったと言う。
ぼくは、反省もしていない犯人が許せず力を使って復讐しようとするが、復讐の前に、同じ能力を持つ「先生」と7日間の授業を受ける。
復讐の答えを解く小説
この小説は、復讐をする力を得たときにあなたはどうする?という己の道徳を問われているように感じました。
この小説と同じように、身近な人が傷つけられ不自由な暮らしをしており、犯人は反省もせずに執行猶予がついて自由な暮らしをしている。
そんな状況に立ったとき、あなたはどうしますか。
何もしませんか?それとも復讐をしますか?
復讐をするなら、どのような呪いをかけますか?
この力は、相手ができることならなんでもできます。殺すことも可能です。
あなたはどうする?
主人公のぼくと私を重ね合わせながら読むと、先生に自分の道徳に対して説教されているように思えました。
先生と対話をする場面までは、内心ふつふつと怒りに燃えていたのですが、読み進めていくうちに、怒りよりも疑問が芽生えてきました。
正義ってなんだろう?
そんなことを考えていると、数年前に話題となったマイケル・サンデルの『これからの「正義」の話をしよう』が浮かんできました。やはり自分の倫理について問われているように感じます。
復讐には覚悟がいるし、その復讐方法も相手には効果がないかもしれない。復讐方法によっては、被害者と加害者の立場が変わる恐れもある。
そんなリスクのある行動を取る必要があるのだろうか。
主人公のぼくが、犯人への復讐をするための言葉が見つからなくなったと同時に、私も適切な判断は何か分からなくなりました。
今後、ぼくはどのような考えから判断を下すのでしょうか。また、ふみちゃんは感情を取り戻せるのでしょうか。
結末まで大事に丁寧に読んでほしい小説です。
あと読み終えた後に知ったのですが、『ぼくのメジャースプーン』は辻村深月の他作品ともリンクしています。
重要人物である先生は『子どもたちは夜と遊ぶ』の登場人物でもあるので、そちらから読んだほうがいいそうです。ただ、知らなくても楽しめました。
【スプラトゥーン】ガチマッチの勝率が上がりS+になった3つの改善
タイトル通り、3つの改善を行ったことで勝率が上がってS+になりました。
具体的にいうと、S70からS+50まで連勝しました。15連勝くらいでしょうか。
せっかくなので、その改善を書いていきます。みんなが上手くなれば私は何もせずともウデマエが上がるという寸法です。しめしめ。
ただ、小さな改善なので既にやっている人も多いと思いますが。
続きを読む『名画の謎 旧約・新約聖書篇』名画から聖書や歴史を知れる一冊
今回読んだ本は『中野京子と読み解く 名画の謎 旧約・新約聖書篇』。
『怖い絵』シリーズの著者であり絵画解説で人気の中野京子氏が、難解とされる宗教絵画を面白く紹介している。旧約・新約聖書の解説もあるため、それらを知らなくても楽しめるようになっている。
内容紹介
『名画の謎 旧約・新約聖書篇』は旧約聖書・新約聖書の有名な場面をピックアップし、さらにその場面を描いた絵画の有名どころを取りあげている。
これさえ読めば聖書をモチーフとした絵画は全てカバーできる、というわけではないが、本筋は知ることができる。
掲載している聖書のエピソードと絵画をざっくり書くと、アダムとイヴ一家・バベルの塔・アブラハム一家・イエスの誕生から再誕までとなっている。旧約・新約聖書のページの割合は同じくらい。
これらだけでも聖書を楽しむには十分だが、個人的には出エジプト記がなかったのが残念。モーセが海を割る絵画とか見たかった。
続きを読むネット住民とはなにか『鈴木さんにも分かるネットの未来』
川上量正『鈴木さんにも分かるネットの未来』を読みました。
タイトルが「鈴木さんにも分かるネットの未来」となっており、この鈴木さんとはスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーのことです。
本書を書くにあたって、鈴木プロデューサーから「ネットとはなにか、僕にも分かるように書いてくれ」という条件を出されたそうで、川上さんはとても苦労したそうです。
なんせ鈴木プロデューサーは、説明を求める割には飽きやすいという解説者泣かせの性格の持ち主らしいので。
ですが、そんな鈴木プロデューサーを飽きさせずに理解してもらうために、川上さんの多大な苦労の末書き上げたのが本書です。
『鈴木さんにも分かるネットの未来』の内容
ネットの住民とはなにかから始まり、ネット特有のコンテンツやビジネスモデル、プラットフォームなどネットビジネスの原理といったお硬い話があったと思えば、ネットが生み出すコンテンツということでニコニコ動画で流行っているものについて触れていたりもします。
その中から、私が興味を持った内容を少し紹介したいと思います。
ネット住民とはなにか
一章の「ネット住民とはなにか」の冒頭にこう書かれていました。
ぼくは、ネットを理解するためには、まずネットを利用している人には二種類の人種がいることを知るべきだと主張しています。ネットをツールとして使用する人か、ネットに住んでいる人かです。
この一文は、ネット文化を理解する上でとても重要だと思いませんか?
本書にも書かれていますが、ネットの炎上事件やSNSの使い方も、二種類の人種がいることを知るだけで理解がスムーズに進みます。
例えばネットの炎上事件は、モラルに反した行いで現実社会をネットに持ち込んだため、ネットを住処にしている方々が、彼らを敵と認定し攻撃すると著者は考察しています。
確かに、ネットで実名や顔出しをする文化はありませんから、根底ではネットとリアルの結びつきを嫌っているように感じます。
私はそれ以外にも、他人を攻撃するストレス解消ツールとして使っているのではと思いましたが、歪んだ正義感で赤の他人を罵ったり、リアルを特定して人生を狂わせようとしたりと、現実では考えられない過激な行動をするあたり、ストレス解消ツールの域を超えています。もしストレス解消や暇つぶしのつもりでやっているのなら、その人はネットに毒されています。
このような行動もネット住民はネットとリアルをはっきり区別しているからと考えると、現実社会をネット社会から追い出そうとする理由も見えてきます。
ただし、最近はネット内のリア充化というのも進み、リアルを充実させようと行動する人が現れ、リアルとネットを混在させたニコニコ大会議の反響をみると、現実とネットを区別する考え方は古くなりつつあります。
ネットの利用者が増加したため、ネットを住処にしている古参がマイノリティ化したともいえますが、物心ついたときからネットを使っていて、従来とは異なる考えを持つ世代が増えているのも事実です。
今後は、ネットで出会って会話してネットで結婚するというネトゲのような出来事が現実でも起こるのかもしれません。
別居婚と考えればありそうですが……少子化が加速しそうです。
既存のビジネスモデルをパクったネット
本書でもう一つ印象に残っているものは、現実世界のビジネスにネットを付けるだけで新たなビジネスモデルになるということです。
現実に存在しているビジネスのネット版という分かったような分からないような単純なアナロジーで、ビジネスモデルが簡単につくれる。そしてバーチャルなビジネスモデルができればリアルなお金が集ってしまう。
言われてみれば確かにそうです。はてなブログも日記をウェブ化しただけのものです。
新聞、雑誌などのオールドメディアに対するネットメディアという図式。広告代理店に対するネット広告代理店。証券会社に対するネット証券。銀行に対するネット銀行。ネット生保にネット電話にネットスーパーと、なんでもネットをつければ新しいビジネスモデルができるのです。
などなど。著者の言うとおり、なんでもネットを付ければ新しいビジネスモデルになっています。言い方が悪いですが、既存のビジネスモデルをパクれば新たなビジネスチャンスを見つけることができたでしょう。
ここまで簡単にビジネスモデルを作ることができた理由は、インターネット=安売りという式が提供者と消費者の双方に根付いたからです。
提供側は、現実社会でビジネスを行うよりも投資が少なく済むため参入しやすく、その分安価か無料で提供することができます。消費者側は、現実社会よりも安価か無料でサービスを受けることができるので非常にお手軽です。
この低価格で提供できる理由を双方が納得しメリットを感じているから、ビジネスとして成り立っているわけです。
しかし、インターネット=安売りという式で作ったビジネスモデルもいずれは限界を向かえます。既存のビジネスモデルを安価で提供するだけでは、客が寄ってこなくなってくるでしょう。市場によっては、もうなっているのかもしれません。
今後は安価以外の付加価値を付ける必要があります。もっとIT独自の付加価値を。
この付加価値を一番に見つけた人が将来のネット社会の先導者となり、歴史に名を残す偉大な人物となりますが、誰にも見つけられなければ著者の指摘通り、ネット社会は静かに終わりを迎えるでしょう。
終わりに
本書はドワンゴの川上さんから見たネットについて書かれており、とても分かりやすいです。
これまでのネットについてだけではなく今後の展望についても多く触れているので、本書と共にネットの将来に思考を広げてみると、より楽しめると思います。