1日10分であらゆる問題がスッキリする「ひとり会議」のやり方
『「ひとり会議」の教科書』を読みました。
本書を読もうとしたきっかけは、考え事を「ひとり会議」と称して行うのが面白そうだったからです。また、どのようにひとり会議を行うと、普通の考え事とは違う結果になるのか興味があったからというものあります。
今回は、ひとり会議を行うべき理由とひとり会議の流れを紹介したいと思います。
Photo:Meeting Myself By Cybergabi
なぜ「ひとり会議」をするのか
私たちの頭には、どんなときも絶えず様々な思考が浮かんでは消えてを繰り返しています。仕事をしているときも、テレビを見ているときも、この記事を読んでいるときも、この思考は止まることはありません。
普段はこの思考に振り回されることはないのですが、やるべきことが処理しきれないほど増えすぎると、「あれもやらなきゃ」「これもやったほうがいいかも」といろいろなことに目が行ってしまい、目の前にあるやるべきことに集中することができなくなってしまいます。
このような思考に振り回されている状態を解決するには、一人で考える時間を作る必要があります。ですが、意識しなければ、その時間を作ることはできないでしょう。
だから、積極的にひとりで考える時間を作って、会議方式で進めていくのが「ひとり会議」です。
この「ひとり会議」を行うと、このような良いことが起きます。
- 今やるべきことがはっきりし、目の前のことに没頭できるようになる。
- 1日にたくさんのことをこなしながら、一つひとつのことはゆっくり丁寧にできる。
- 抱えている複数の問題が、どんどんすっきりしていく。
- 思いもよらなかったアイディアや解決法が生まれる。
ひとり会議の流れ
ひとり会議の簡単な流れはこんな感じです。
①いま直面している問題をすべて書き出す
②それぞれ「どうなればいいか?」と自分に質問する
③それぞれ「どうすれば、そうなるか?」と自分に質問する
④それぞれの答えをTo Doの形にして、スケジュール帳に書き込む
この流れに則った例はこうです。
①【問題】早起きができない
②【どうすればいいか?】早く起きて布団から出られたらいい
③【どうすればそうなるか?】
アイディア1 目覚ましを枕元に置かない。
アイディア2 晩酌を止めて、早く寝る。
アイディア3 暖房のタイマーをセットして布団から出やすくする。
④To Doの形にする
・目覚ましを机の上に置く
・家にお酒を置かない
・ストーブのタイマーをセットしておく
ひとり会議を成功させるコツ
ただ闇雲に始めても上手くいかない可能性があるので、成功させるコツもいくつか紹介したいと思います。
スケジュール帳にひとり会議の予定を入れる。
ひとりになる時間を待つよりも、自分で作ったほうが積極的にひとり会議を行うことができます。なので、朝の時間にひとり会議の予定を入れてしまいましょう。
誰にも邪魔されない場所を確保する。
ひとり会議はどこでもできますが、自宅や会社だと注意を奪われたり邪魔されたりして集中してできないので、誰にも邪魔されない場所を確保しておくとうまく行きます。
喫茶店が一人になれる鉄板の場所ですが、長距離移動をしている新幹線の中や飛行機の中も一人になれるので、ひとり会議するにはピッタリの場所です。
ひとり会議を始めることを心の中で宣言する。
「これからひとり会議をする!」と宣言することで、思考のモードをきっちり切り替え、普段と異なる視点から物事を考えた答えを見つけやすくなります。
気持ちが入りやすいならば、口に出して宣言するのもいいかもしれませんね。
まとめ
ひとりで何かを考え事をするとき、ただ考えるのではなく「ひとり会議」と称して行うことで、楽しく効率的にできそうです。それに、ひとり会議は全部で5種類あるので、気分に合わせた会議を行えば、気が乗らない問題も解決させられそうです。
このひとり会議は、仕事や日常の問題だけでなく、自分らしさを書き換えたり漠然とした不安を解消したり、問題解決以外にも使えるようなので早速スケジュールに組み込んでやってみようと思います。
1日10分であらゆる問題がスッキリする「ひとり会議」の教科書 (Sanctuary books)
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