1週間は金曜日から始めなさい
『1週間は金曜日から始めなさい 仕事と人生が楽しくなる時間活用術』を読みました。
著者の臼井由妃さんは、33歳で結婚後、亡くなった夫の後を継ぎ、専業主婦から健康器具販売の社長に転身。独自のビジネス手法で成功を収め、多額の借金を抱えていた会社を優良企業に変えた実績があり、現在も数々の著書を出しています。
本書を読もうと思ったきっかけは、タイトルに書いてある1週間を金曜日から始める理由が気になったからです。
なので今回は、1週間は金曜日から始めたほうがいい理由を紹介したいと思います。
Photo:Calendar* By DafneCholet
1週間は何日間働けるか
1週間は金曜日から始めたほうがいい理由を書き始めるよりも、まずは1週間は何日働けるのかを考えていきます。
土日は休日で仕事をしないと考えると、仕事で使える日は月曜日から金曜日までの5日間です。普通はこう考えますが、著者の考え方は違いました。
1週間は月曜日から水曜日までの3日間しかない。
1週間は月曜日から水曜日まで
1週間を月曜日から水曜日までと考えるのには理由があります。
月曜日から金曜日までの5日間を仕事で使えると考えてしまうと、1週間にやるべき仕事を5日間で割ってしまい、その週は仕事に追われた1週間を過ごしてしまうからです。1週間に余裕を持たせることなく、土日を迎えてしまうのは勿体ないようですね。
しかし、3日間しかないと考えることで、やるべきこと、やると費用対効果の高いことを優先して終わらせることができます。あえて使える時間を少なくすることで、やるべきことに優先順位をつけざるを得ないため、結果的に効率的にこなせるからです。
ちなみに費用対効果が高いことの優先順位は、自分にとって役立つことや勉強になることから判断するといいみたいです。
木曜日の使い方
次に、木曜日の使い方です。
木曜日は、月曜日から水曜日までに行った仕事の進捗や問題点を確認する日にしているようです。予定通りに行かなければ、何が原因なのかを早めにチェックすることで、今後の仕事をトラブルなく進めることができるようになります。
木曜日はPDCAサイクルでいうと、業務の実施が計画に沿っているかどうかを確認するCheckと、実施が計画に沿っていない部分を調べて処置をするActに当てはまります。
仕事を成功させる人間は、PDCAサイクルを個人単位まで小さくして実施しているように感じますね。
なぜ金曜日から始めるのか
最後に金曜日の使い方です。金曜日は、仕事が終わったとゆっくりするのではなく、やることを終えたときこそ来週の計画を立てます。こうすることで、来週の月曜日からやることが決まっていて、用意も整っている状態を作ることができるのです。
また、金曜日は計画だけでなく、普段は忙しくて頭が回らないことをするには絶好の機会です。以前紹介した、ひとり会議をしてみるのもいいかもしれませんね。
このように金曜日は、計画を立てたり、問題解決するための思案をしたりするのに最適なので、1週間は金曜日から始めると良いのです。
まとめ
1週間は金曜日から始めたほうがいい理由を紹介しましたが、本書の副題が「仕事と人生が楽しくなる時間活用術」となっているようにメインは時間術です。
社長をしながら、理学博士号、資格、MBA取得、年間何冊も書籍を執筆し、講演も数多くこなしているには、どのような時間の使い方をしているのか?
それを知ることができる良い本でした。
1週間は金曜日から始めなさい 仕事と人生が楽しくなる時間活用術
- 作者: 臼井由妃
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2006/11/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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