もしタケコプターが実現したら、経済や社会はどうなる?
「もしドラえもんの「ひみつ道具」が実現したら」を読みました。この本の副題に「タケコプターで読み解く経済入門」とあるように、経済、社会、企業についても触れている本です。
内容紹介
もしドラえもんの「ひみつ道具」がいまの社会に実現したら、人々の生活や社会、文化、経済にどんな影響が出てくるだろうということを、かなり真面目に述べています。
タケコプターが実現したらどうなるかということや、どこでもドアが実現することによってどんな産業が衰退するのかなど、推測では有りますがリアリティを追求して書かれていました。
そこで、今回はタケコプターが実現したらどうなるかをざっくりと紹介したいと思います。自分だったらどうなるか考えてから読んでみると、より面白いかもしれません。
Photo:take-copter By Mayuri M
もしタケコプターが実現したら
保険、警備など新たなビジネスチャンスが生まれ、「タケコプター関連株」が買われる
タケコプターというひみつ道具を一応説明しておきますと、竹とんぼに吸盤みたいなものがついた、体に付けると自由に空を飛び回れる道具です。調べたらAmazonに売っていました。
移動手段の変化
タケコプターが実現すると、まず考えられることが移動手段の変化です。車、バイク、電車、地下鉄などは使われなくなり、皆が自由に空を飛び回りながら、通勤通学をしているかもしれません。そうなると利用者が減るため、自動車業界や鉄道業界に悪影響を与えることが予想されます。
特に、バイク業界には大きな痛手となるかもしれません。バイクもタケコプターも風を切りながら移動する特徴があるので、バイクからタケコプターに乗り換える人が多そうです。タケコプターでツーリングもありえそうですね。
移動手段の変化で必要になる保険
タケコプターが自動車やバイクなど移動手段の代わりになるならば、必要になるのが保険です。タケコプターでの怪我や事故を起こした時のことを考えて、タケコプター保険なるものが始まるでしょう。
もしかすると、タケコプターを買う際には必ず保険に加入することが義務付けられるかもしれません。任意保険にも入る人が現れてくると、損害保険業界はタケコプターのおかげで潤っていきそうですね。
タケコプターによる社会の変化
経済だけではなく、社会も大きく変化していくでしょう。タケコプターの出現によって道交法の法改正を行う必要がありそうですし、犯罪の増加につながる恐れもあります。
道交法の件では、バック・トゥ・ザ・フューチャー2のように、空中道路が置かれるかもしれませんね。
犯罪の増加については、マンションのベランダからの侵入や犯罪を犯した際の手軽な逃走手段に使われてしまうかもしれません。
それを守るために警備業界がさらなる活躍をすることになるのでしょうが、怖い世の中になりそうです。空からストーカーなんてされたら、対応は難しいでしょうね。
タケコプターの実現によって、経済に影響を与えるだけではなく、社会的な問題にまで発展することになりそうです。
まとめ
この本は、ドラえもんのひみつ道具の実現で経済や社会にどのような影響を与えるのか、具体的事例を通じて、経済や経営、投資などの理解を深める内容となっておりますので、興味のある方は読んでみてください。
また、ひみつ道具がどういう影響を与えるか自分なりの答えを出してから読むことで、思考トレーニングとしても用いることができます。
この本に載っているひみつ道具を例に挙げると、アンキパンがもし実現したらどういった影響を与えるでしょうか?正解はないので、自分が納得できる答えを見つけてみてはいかがでしょう。
もしドラえもんの「ひみつ道具」が実現したら タケコプターで読み解く経済入門
- 作者: 藤野英人
- 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
- 発売日: 2010/09/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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