ドタバタ神様コメディ「神様の御用人」
「神様の御用人」読みました。ぎんぎつねみたいな人型の神様が出るのかなと思っていたら、きつねが出てきました。
内容紹介
野球をあきらめ、おまけに就職先まで失った萩原良彦。彼がある日突然命じられたのは、神様の願いを聞く“御用人"の役目だった。人間味溢れる日本中の神様に振り回され東奔西走する、ハートウォーミング神様物語。
神様の御用人と言ったら、聞こえはいいですがただのお使いです。話の流れは簡単で、様々な神様のもとに行って願いを叶えてあげる感じです。ゲームのクエストみたいなものですよ。
コピペしたあらすじをもう少し詳しく掘り下げるとこうなります。
主人公の萩原良彦は、野球少年で小学校から大学までやっており、大学の推薦で社会人野球のチームを持つ会社に入ったのですが、経営難から野球部がなくなってしまいました。野球の名目を背負っての入部だった良彦は、居心地の悪さから会社を辞めてしまいます。
フリーターとなり実家に帰ってきた良彦でしたが、ひょんなことから御用人となってしまいました。始めに御用を聞いたのは、実家の近くにある神社でした。見た目は狐の神、人呼んで黄金。いろいろあって、御用人となった良彦と黄金は二人で神様の御用を聞きにいくことになりました。
ここまでが第一章。ちなみに表紙に描いてある男と狐が、この良彦と黄金です。
いろいろやひょんなことからと書いてある部分が重要なのですが……気になる人は呼んでみてください。全部書いていたら、作者さんに悪いですからね。いや、別に書くのが面倒くさいわけじゃないです。
感想
冒頭にも書いたんですが、ぎんぎつねみたいな感じだと思っていたら、狐が出てくるとは思いませんでした。でも主人公が神社の息子とかじゃないので、似ているところはあまりありませんでしたね。
神様の御用人になって、様々なところに行くようになるのは二章以降ですので、面白くなるのは、あらすじで書いた話より後の部分です。そこら辺の見どころを2つほど書いていくことにしますか。
癖のある神様
二章の神様は「一言主大神」というのですが、見た目は男子中学生で本殿内にパソコン持ち込んで引きこもってます。本殿でネトゲやってたり、ニュースサイト見てました。
実際にこんな神様がいたら、親近感が湧いて毎日参詣に行こうかと思うのですがいませんかね、いませんよね。
他章の神様もこんな感じで癖があって、読んでいて面白いです。
主人公と共にする黄金
訳あって様々な神のもとに良彦と黄金の二人で周っているのですが、このパートナーの黄金のキャラがいいです。なんかよくわからないけどほんわかします。心が癒やされます。狐だし。
この作品を一言で表すと
ボーイミーツゴッド
そういえば続編が発売しているみたいですね。