「半島を出よ」の上巻を読んで
村上龍の半島を出よの上巻を読みました。とりあえず、この小説のあらすじをAmazonからコピペ。
北朝鮮のコマンド9人が開幕戦の福岡ドームを武力占拠し、2時間後、複葉輸送機で484人の特殊部隊が来襲、市中心部を制圧した。彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。
〈財政破綻し、国際的孤立を深める近未来の日本に起こった奇蹟〉
というわけで北朝鮮が没落した日本に攻めてくるというお話。この小説内の背景を描写するために色々書いているのですが、エンターテイメント性を求めていた私にとっては長いなと思いながら読んでいました。
でも、こうなってしまうかもしれないけど君たちはどうする?という村上龍なりの私達への警告かもしれませんし、それを読んだ私も考えさせられるものもありましたから長いことにあまり文句はありません。
作品の中で、福岡ドーム占領の対処について大臣たちが話し合っているとき、決断して少数の犠牲で多くの人を助けるか、何もせずに多数の犠牲を出すかという選択に迫られている場面で、大臣らは後者を選んだのですが非常に日本人らしいなというのとともに、実際にもこういう決断を下すだろうなと思いました。私もそうですけど決断するの嫌いそうな人多そうですもん。
あと政治や経済については、人に講釈することができるほど詳しくありませんし、講釈してほしいと思っているくらいですので、何も書きません。それに事実は小説よりも奇なりという言葉がありますから、ありえないと思っていても数年後にはありえるかもしれませんからね。