のほほん感想録

本の感想や学んだことを主に書いてます。ビジネス書から小説、漫画までいろいろ読んでます。最近はゲームや株主優待も取り上げてます。

思考や行動を改善できる「日記の魔力」とは

表三郎『日記の魔力―この習慣が人生を劇的に変える』を読みました。著者は日記歴30年のカリスマ名物講師で、人生を成功に導く日記術について書いています。

今回は本書から学んだ、日記の書き方とメリットを書いていきたいと思います。

 

日記のメリット

この本から学んだことは、以下の2点です。

 

自分の行動を改善できる

一つは、自分の行動の改善ができることです。

その理由は、日記には1日の感想を書くのではなく1日の行動を書くためです。

 

例を挙げると

7時 起床
7時10分 朝食 パンとヨーグルト
7時20分 歯磨きしながらテレビ視聴 ZIP

と言った感じです。

 

細かく書けば書くほど、自分のどの行動の良さ悪さに気づくことができます。

例えば、1日元気に過ごせる日と過ごせない日があったとします。この差はなんだろうかと、考えた時、細かく行動を書いた日記を見ることで共通点を見出すことができるのです。

 

1日調子良く過ごせた日は朝食が和食だったとか、夕方からやる気がなくなった日は睡眠時間が1時間少なかったとか、データ化することで日頃見えてこない因果関係を浮かび上がらせることができます。

そこから、常に朝食を和食にしたり、やる気を低下させないように睡眠時間を長くしたりと行動を改善することができます。

 

日頃、自分の調子にムラがある人は、このような行動日記を書いてみるといいのかもしれません。特に、些細な事で調子が上下する人には効果が大きいはず。

 

もし、細かく書くのが面倒くさいという人は、睡眠時間と起床時間、食事の内容くらいから始めましょう。

この二つだけでも、人間が生きるために必要な要素は記録しているので自分を見返すには十分です。慣れてきたら、少しずつ増やしていけばいいんです。

 

自分の考えを記録できる

二つ目は、自分の考えを記録することができるということです。

 

本題に入る前に、上記に行動日記と書いたじゃないかと思った皆さん、私も本書を読んでいて思ったので我慢して下さい。

本書では日記には行動日記自分の問いと答えの2つを書けと言っているのです。そもそも最後には「書きたいこと書け」と言っているので、なんでも良いんです。

 

話を戻します。

自分の考えを記録する理由は、本書ではこう主張しています。

人間の一生は問いのレベルで決まるといってもいい。だが、こうした問いはすぐに答えが出るものばかりではない。そんなときは「答え」が見つかるまで、問いを別の場所に保管しておくことが必要となる。

ということで、問いを保管する場所が日記になります。答えも見つかるたびに書いていくので、問いと答えの保管場所とも言えますね。

問いと答えを日記に保管しておくことで、自分の考えを蓄積することができます。

 

例えば「なぜ自分は生きているのだろう」という問いが発生して、すぐに答えが出なかったとします。そこで、まずは問いを日記に書いておきます。

そして、様々な人生経験を積むことで発見した答えの断片を書きためることで、自分の答えを導き出せるということです。

 

自分の考えの蓄積は考えの変化を見ていくことができるので、成長の実感や、考えが悪い方向に行っても修正が可能です。思考のマイルストーンですね。

 

最後に

  • 自分の行動の改善ができる
  • 思考の蓄積ができる

今回『日記の魔力』から紹介した日記のメリットは二つですが、それ以外にも多くのメリットが書いてあり、読んでいると日記が書きたくなります。

日記を書いてみたいんだけど、日記を書く魅力が湧かないんだよなと思う人は読んでみてはいかがでしょう。

 

日記の魔力

日記の魔力