朝の目覚めをよくする簡単な1つの方法
『睡眠のはなし - 快眠のためのヒント』という本を読みました。睡眠のメカニズムや睡眠に関わる病気などが書かれているので、この本を読めば睡眠に関する基本的な知識を身につけることができるかと思います。
さて、前置きはこれくらいにして本題です。今回はこの本を読んで思いついた朝スッキリと目覚める方法を書いていきたいと思います。
朝の目覚めを良くする簡単な方法とは、睡眠時間を減らすというものです。どうして睡眠時間を減らせば、気持ちよく目覚めることができるのか順を追って書いていきますね。
Photo:M for Morning By atte tanner
寝過ぎは身体に悪い
まず、気持ちよく目覚めるには睡眠時間を多くとらなければいけないと思っている方がいらっしゃるかもしれませんが、それは間違いです。
以前こういう調査がありました。
睡眠時間別の死亡率を調査したところ、4時間未満は死亡率が高く、そこから睡眠時間が増えていくほど死亡率が減っていきます。そして、7時間で一番死亡率が低くなり、8時間から睡眠時間が増えていく度に死亡率が上昇します。
つまり、睡眠過多も体に良くないということです。8時間睡眠が理想というのは、この調査から考えると間違いでしょう。
また、死亡率をみる限り、5時間と7時間に大きな差はありません。今まで理想と言われていた8時間とほぼ同じです。したがって、健康的で気持ちよく目覚めるために5時間までなら睡眠時間を短くできるということです。
レム睡眠中に起きると睡眠時間が短く感じる
『睡眠のはなし』にこんな実験が書いてありました。
参加者に実験室で一晩寝てもらい、就床後に時刻を知らせ、睡眠中の脳波を測定しながら、種々の時刻に起こして、「いま何時か」と聞く。
これは、眠った時間をどれくらい実感できるかという実験です。その結果がこちら
深く眠っていた時ほど、実際の時間より長く眠ったと感じ、夢を見ていることの多い浅い睡眠であるレム睡眠が多い時には、実際より短く感じるという結果が得られた。
深い睡眠は一晩の睡眠の前半に多く、レム睡眠は後半に多くなります。そのため、睡眠の後半で目が覚めると眠り足りないと感じてしまうのです。
このことから考えたのは、レム睡眠が多くならないように眠り過ぎないようにしようということです。
このことから考えたのは、レム睡眠が多くならないように眠り過ぎないようにしようということです。
レム睡眠が多くなる時間は、平均的に6時間を超えたくらいなので、この時間帯を超えて目を覚ましてしまうと眠り足りないと感じてしまいます。だからといって、眠り始めた深い時間に起きてしまうと、ぼんやりした状態から脱するのに時間がかかってしまいます。
そこで、ちょうどいい時間が6時間を超える前の深い睡眠とレム睡眠の境目です。そこを狙って起きるようにします。
境目を狙って起きるというのは、口で言うのは簡単ですが行うのは難しいです。そこで境目を狙って起きるために提案したい方法が、夢を見たら、睡眠時間を減らそうというものです。
夢を見たら、睡眠時間を10分減らしてみる。
レム睡眠に起きたのかを判断する方法は、夢を見たかどうかです。深い睡眠時は夢を見ることはないので、夢を見たということはレム睡眠中に起きたことになります。
レム睡眠時に起きてしまったら睡眠時間を10分減らして、深い睡眠とレム睡眠の境目を目指してみましょう。
これを行うメリットは、気持ちよく起きられるかもしれないというのと、自分の適正睡眠時間が把握できることです。睡眠時間が短くても何時間寝られれば気持ちよく目を覚ますことができるかを把握しておくことで、睡眠に余裕を持つことができます。
でもいちいち時間調整するのめんどくさいですよね。そんな人のためにおすすめのアプリがあります。
Sleep as Android - Google Play の Android アプリ
寝返りなどを元に睡眠の浅い時間に起こしてくれるアプリなので、6時間よりも早くセットしておけば、睡眠時間が短く感じずにスッキリと目覚めることができるのではないでしょうか。
まとめ
ここまで長く書きましたが、要は6時間後に起きるように上のアプリをセットすれば、眠り足りないと思うことなく、気持ちよく目覚めることができるのではないかという話でした。
皆様の身体に合うかわかりませんが、目覚めが悪くて困っている人は試してみてはいかがでしょう。