「知の巨人」の400冊のブックリストから選んだ王道ではない本10冊
『ぼくらの頭脳の鍛え方』を読みました。
この本は、知の巨人と知の怪物と呼ばれる二人が21世紀を生きるための教養書を100冊ずつと、流通しているオススメの文庫や新書を100冊ずつ選んだ400冊のブックリストが掲載されております。
それだけでも価値のある本ですが、この二人の本について会談したものも掲載されているので、日本でトップクラスの教養を持っている人の本をテーマにした対話を読みたい人はぜひ読んでみてください。
ブックリストから選んだ10冊
さて今回はブックリストに載っていた面白そうな本を数冊、下に書いていきます。今回の記事は完全にメモ帳です。ちなみに、教養を得るためというよりは趣味趣向を優先して選んだので、偏りが激しいです。
Photo:books By -keanna-
補給戦
- 作者: マーチン・ファンクレフェルト,Martin van Creveld,佐藤佐三郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/05
- メディア: 文庫
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十九世紀のナポレオン戦争から第二次世界大戦のノルマンディ上陸作戦まで、補給戦がどれほど大切かを分析した本です。
これは、昔から読んでみたいと思っていました。戦争といえば空母や戦闘機によく焦点を当てられがちですが、それについては書かずに補給というものに注目している本なので面白そうです。
失敗の本質
- 作者: 戸部良一,寺本義也,鎌田伸一,杉之尾孝生,村井友秀,野中郁次郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1991/08
- メディア: 文庫
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これも戦争関連の本です。特に日本軍の失敗に焦点を当てています。日本軍の失敗は、日本の会社組織にも通ずるものがあるでしょう。
機関銃の社会史
- 作者: ジョンエリス,John Ellis,越智道雄
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2008/02
- メディア: 単行本
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戦争のリアリティーが失った一つのきっかけは、機関銃の出現です。今までは目の前で敵を殺す実感があった戦争をしていたのが、機関銃が実践に投入されてからは実感を失った戦争へ移り始めていきました。
そんな兵器の歴史について書かれているのが、機関銃の社会史です。
地政学
地政学的に世界を見ることが、世界戦略を考える上では世界の常識のようですが、日本人にはその観点が欠けているようです。
そのため、日本人に欠けている最大の教養アイテムとして地政学を学ぶ必要があるみたいですが、オススメの本まで書かれていなかったので、私が読んで勉強になったものを紹介しておきました。
CIA 失敗の研究
有名なアメリカの情報機関CIAの比較的最近の失敗した事例を取り上げでCIA神話にメスを入れている一冊です。
CIAが実際にどのような働きをしているのか知ることもできる一冊となると思います。
なぜ人はニセ科学を信じるのか2
なぜ人はニセ科学を信じるのか〈2〉歪曲をたくらむ人々 (ハヤカワ文庫NF)
- 作者: マイクルシャーマー,Michael Shermer,岡田靖史
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/08
- メディア: 文庫
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タイトルに惹かれました。
読書について 他二篇
- 作者: ショウペンハウエル,Arthur Schopenhauer,斎藤忍随
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1983/07
- メディア: 文庫
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読書のあり方や教養の身につけ方、読書の危険性が書かれています。
日本のトップクラスの読書家が読書について書かれた本を勧めるということは、読書をする人間にとっては必読とも言えるのではないでしょうか。
ぼくはこんな本を読んできた
ぼくはこんな本を読んできた―立花式読書論、読書術、書斎論 (文春文庫)
- 作者: 立花隆
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/03/10
- メディア: 文庫
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基本書の買い方、ノートの仕方などの技法が書かれています。
この本に書かれている本の読み方や選び方は、イスラエル諜報特務庁やKGB、対外諜報庁の人間と一緒らしいです。それを聞いたら読んでみたくなったので、ブックリストにはありませんでしたが紹介しておきます。
『東大教師が新入生にすすめる本』『教養のためのブックガイド』
立花さんが100冊選ぶための叩き台にした二冊です。非常に質の高いブックガイドのようで、両方合わせて二千冊くらい紹介しています。
読む本に困ったら、この本のどちらかを参考にすればいいですね。
といった感じです。他の本が気になる人は、買ってみるなり調べてみるなりしてみてはいかがでしょう。