「野崎まど劇場」笑いが詰まったクレイジーな短編集
ネット上にあった将棋の話に惹かれて、「野崎まど劇場」を読みました。
- 作者: 野崎まど,森井しづき
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/11/09
- メディア: 文庫
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内容紹介
対勇者用に魔王がダンジョンを構成する話や島民17万人が容疑者になった話など10ページ程度のギャグショートショートが24作も収録されており、作者も編集部も狂気の沙汰とは思えない「野崎まど劇場」。
一風変わった作品ばかりで人を選ぶが、作品の雰囲気が合うなら爆笑間違い無し!? 一家に一冊どうですか?
今日は気分を変えてPOP風に書いてみました。特に意味はありません。
感想
とても人を選ぶ作品だと思います。まるで小説の限界に挑戦したようなイラストや記号を使った表現方法が多かったので、「小説というのは文章のみで構成していなければ小説とは認めん!」というような人には、合わないでしょう。
独創短編シリーズという名の通り、表現も内容も独創的ですから、合わない人がいて当然だと思うんですけどね。まあ、好きな人は好きということで。
私がこの中で一番面白いなと思ったのは、「第60期 王座戦五番勝負 第3局」です。
この話の一部をネットで見て面白くて購入したほどですから、この作品だけでも200円位の価値はあります。「野崎まど 将棋」と検索したら、画像が出てくるので興味のある方は見てみてはいかがでしょう。
ただ、ショートショートという形式だということを考えると、見てしまうのは勿体無いかもしれません。見てほしいけど見てほしくないジレンマ。
ここまで書いて思い出しましたが、今日は第62期王座戦五番勝負第2局でしたね。偶然ですよ。
他にも「魔王」や「TP対称性の乱れ」が面白かったです。ネタバレを避けようとすると、内容の感想がほとんど書けないのが悲しいところですが、ひとつだけ言うならこの2つは声を出して笑いました。
頭を空っぽにして読むならピッタリの本です。次はknowを読んでみようかな。