学び続けることが大切な理由 「学び続ける力」
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「学び続ける力 」を読みました。
この本は、池上彰さんが今までの人生を通して「学び」とは何かを考え、それについて書かれたものです。
その中で教養について書かれたものに、いくつか触れていきたいと思います。
役立つもの、役立たないもの
すぐに役立つことは、すぐに役に立たなくなる。
例えば、ビジネス本に書いてあるようなテクニックは仕事ですぐに役に立ちますが、長く使っていくことができないということです。こういうものだけ学んでいたとしても、積み重なっていくものは少ないでしょう。
すぐには役立たないことは、ずっと役に立つ。
これがいわゆる教養です。このブログでは、前にも教養について触れていますが、その時の教養とは違うものでした。
「学び続ける力」の教養として学んでおきたいものは、経済、法律、宗教、英語が挙げられていました。池上さんは、この教養を身に付けておいたおかげでジャーナリストという仕事で活躍できたようです。これらの教養は池上さんが職業上役に立っただけで、私達には役に立たないかもしれません。ですが、このように役立たないかもしれないと思うものが、教養というものなのでしょう。
教養を学ぶことが大切だということはわかりましたが、いくらずっと役に立つとはいえ、教養だけ勉強していたらいいわけではないでしょう。サラリーマンが仕事を放っておいて、教養を学んでいるのもおかしな話です。大切なのは、すぐに役立つことと後に役立つことを両方を学んでいくことでしょう。
何を学んだらいいんだという人は、とにかく英語を学んでおけばいいのではないでしょうか。中学生から老後まで使えるでしょう。
楽しみながら学べるビジネス小説
読書は好きだけれども、小説はあまり読まないという人はいらっしゃいませんか?どうしても新書や実用書ばかり読んでしまうというような、すぐに役に立つ知識を求めている人です。そんな人向けにおすすめできる小説のジャンルがあります。それはビジネス小説です。
ビジネス小説は、企業小説や経済小説とも呼ばれています。この小説の醍醐味は、様々な仕事をしている人の追体験ができることです。娯楽小説なんか読んでられないよ、という人もビジネス小説ならば読めるのではないでしょうか。
この本の例として、「不毛地帯」「空飛ぶタイヤ」「ハゲタカ」が挙がっていました。参考までにどうぞ。
池上彰が薦めるとっておきの一冊
最後になりますが、池上さんが一度はこれを読んでおけという本がありました。
それは「学問のすゝめ」です。この本は1872年に出版された本ですが、現代人が読んでも損をすることはないでしょう。すぐに役に立つ知識かはわかりませんけどね。