「昨日は彼女も恋してた」「明日も彼女は恋をする」を読んで
入間人間さんの「昨日は彼女も恋してた」「明日も彼女は恋をする」の2作を読みました。上巻まではカップルがいちゃつくためにタイムスリップしただけかと思っていたのですが、下巻の途中から作品の雰囲気が変わってきました。
上巻読んでいたら仲の悪い二人がタイムスリップを通じて仲を戻し、過去を変えてしまったために未来も変わってしまい、その未来を戻すためにまた過去に行くタイムトラベルの王道だと思っていたんです。けれども、下巻まで読んだら上巻はすべて下巻のための布石だったんですね。
下巻まで読み終えてから、上巻を読み直したら新たな発見ができて二度楽しめました。いわゆる叙述トリックがある作品ですので、そういう作品が好きな人は楽しめそうです。