のほほん読書感想録

本の感想や学んだことを主に書いてます。ビジネス書から小説、漫画までいろいろ読んでます。

映画『チャッピー』から考える意識の哲学

映画『チャッピー』を観たら衝動的にブログを書きたくなったので、チャッピーの感想書きます。衝動的に書きたくなった理由は、ロボットの人権問題を取り扱った映画かと思いきや、意識の哲学的な問題にも触れていた映画だったからです。

 

あらすじはこちら。

2016年―犯罪多発地区、南アフリカ ヨハネスブルグに世界で唯一の“感じ、考え、成長する”AI(人工知能)を搭載したロボットが誕生。
彼の名はチャッピー。
起動したばかりのチャッピーは真っ新でまるで子供のようだが、彼の余命はたった5日間しかない。ギャングにさらわれたチャッピーは、ギャング式の生きる術を覚え加速度的に成長する。ただ「生きたい」と願うチャッピーの人知を超えた行動に、我々は衝撃の結末を目撃する。

あらすじ見ても、ロボットの人権問題だと思うじゃないですか。第9地区のロボットバージョンだと。でも違うんですよ、意識の哲学なんです。

 

別の個体への意識移行は同一人物と言えるか

命題は、中身が一緒なら外側が違うものでも同じなのかというもの。全く同じ意識のコピーは、同一なのかという話です。

この前提は、完全に人間の脳が解明できて、全く同じ意識を移行できる技術があることです。その技術を用いて、人の意識を取り出しインストールしたロボットは、人間だったときと同一だといえるのでしょうか。

映画『チャッピー』では、この意識移行のシーンを何となく済ませて終わっているのですが、なかなか答えが出ない問題だと思うんです。

 

中身は全く同じで、外側が違う

例えば、整形をして外見が変化した場合、違う人間になるのでしょうか。この場合は同じ人間だと思う人がほとんどだと思います。

次に、想像しやすいように有名人で例えますが、もし福山雅治と脳を入れ替えることができた大泉洋は? 脳は大泉洋で外見は福山雅治です。さて、この人物は誰なのでしょう。福山雅治? 大泉洋? それともどちらでもない人物?


ではもし大泉洋の意識を抽出して、その意識をインストールしたPepperが存在するとしたら、それは大泉洋なのでしょうか。
思考や言い回しは大泉洋です。ボイスチェンジャーを使ってチームナックスのメンバーと会話をしたら、メンバー全員が大泉洋と思うでしょう。見た目は機械はロボットですが、中身は大泉洋なのです。
この大泉洋の思考をしたPepperは何者だと思いますか? 果たして大泉洋なのでしょうか?


ここで映画に戻ります。
もし人間の意識を移行したロボットが同一ではないなら、映画の終盤に行ったチャッピーの意識移行は本当にチャッピーなのでしょうか?
外見は別機体ですし、それに伴って脳の役割を果たすCPUも異なります。しかし、ロボットの意識移行だと100%同一の意識だと思えます。

大泉洋とチャッピーの違いは、元々人間だったかロボットだったかの違いです。意識の器が異なるくらいです。この意識の器で、人とロボットの違いを線引きしているのなら、意識って何なんでしょうね。


と言ったところで、チャッピーの感想は終わりです。
この答えは、私が今読んでいる『なぜ意識は実在しないのか』にあるような気がします。年末年始で読み終えられるといいなぁ。

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