のほほん感想録

本の感想や学んだことを主に書いてます。ビジネス書から小説、漫画までいろいろ読んでます。最近はゲームや株主優待も取り上げてます。

株の初心者には『いちばんカンタン!株の超入門書』がおすすめ

いちばんカンタン!株の超入門書 改訂版』を読みました。

 本書に読んだ理由は、株式の勉強をしようと思い書籍を調べていたところ、基礎を学ぶ良書として本書がおすすめされていたからです。

今回は、内容の紹介も兼ねて初心者におすすめされる理由を紹介したいと思います。

 

株の基本から書いてある

株の基本といえば、株式が存在している理由です。そこからきちんと説明してあるのです。

本書ではこう書かれています。

株は、正式には株式といい「株式会社が投資家から資金を集めたときに、資金と引き換えに発行する証書」のことをいいます。

簡単に言うと、会社が大きな資金を集めるために発行した証明書といったところでしょうか。それに価値をつけて取引をする場所が株式市場です。

 

紙切れに企業の信用を付けて取引をしているわけで、企業の信用が高まれば価値は上がり、信用が下がれば価値も下がります。

その価値を上下する要因となるのが、業績であったり経済環境だったりします。

 

特にリーマン・ショックやチャイナショックなど経済環境が悪い方向に進むと、全体的に株価が下落します。アベノミクスなど逆もあります。

現在起こっているチャイナショックは、中国市場に不穏な流れを感じている投資家が売りに走っているから、下がっているようです。

 

このことから株式なんて所詮、信用がなくなれば価値が下がるリスクのある商品だということです。

しかも、その価値は多大な資本を持っている国や銀行、企業が握っているといっても過言ではないはずです。ゴールドマン・サックスとかそうですよね。

ただ、そのことを知らずに銀行マンや証券マンの話に乗せられて、株式なり投資信託なりを買ってしまった人が損をする、それが相場じゃないかと思います。

 

本の説明のはずが市場の話になってしまいました。

まとめると、株式にはリスクがあるのです。甘い誘いには乗らないようにしましょう。

 

買い方まで書いてある

本書は、口座開設からネットで取引完了するところまで画像付きで掲載してあります。

 

口座開設の説明は、ネットなら必要事項を入力した後に確認書類が来て~という流れが丁寧に書いてあります。

電話で必要書類を取り寄せる場合でも、どこに何を書くという説明が証券会社の説明くらい丁寧に書いてあります。「印鑑はかすれのないようしっかりと押す」と書いてあるほどです。

 

取引画面でもしっかり画像が掲載してあります。

画像はSBI証券の取引画面を使っていますが、どこの数字を見ればいいのか、初心者が入力ミスしがちな点はどこかが一目瞭然です。

「株取引で躊躇してしまうランキング」があるとしたら、その上位につけるのが注文のやり方だと思うので、とても初心者のために親切に作られている本だと思います。

 

こういうものは一度やり方さえ知ってしまえば、あとは慣れだと思いますので、初心者の背中を押すのにはピッタリですね。

サブタイトルにも株を買ってみよう! と書いてありますし、習うより慣れろと本書を通じて言っているかのようです。

 

銘柄選びの判断材料が書いてある

「買い方も分かったし、株を買ってみよう!」と思っても、どの株を買っていいのかイマイチわかりません。

そういった人も本書はカバーしています。

 

業績の良い会社の見つけ方だとか、損益計算書で見るべきポイント、重要指標としてPERやPBRの説明などです。

経済も「日本の経済だけでなく世界の経済もチェックしましょう、例えばこういう統計や指標を見たらいいよ」と深く書いてはいませんが分かりやすく書いてあります。

 

これだけ見たら、どんな株でも買えそうな気がしてきてしまうのですが、初心者の株の選定方法はこの一文に集約されています。

ただ初心者は、身近な会社の株を買うのが無難です。

 自分がよく分かっている会社のほうが、業績が察知しやすいですからね。

 

失敗する投資家がやりがちなミスが書いてある

 本書は失敗談も書いてあります。

例えば、株式優待ばかりに目が行ってしまったエピソードや上昇した株を持ちすぎてしまったエピソードです。

 

新しいことを始めるときは失敗談をあえて耳に入れずに行動する人もいますが、失敗を活かすことが成功の鍵となるので、積極的に取り入れてみてください。

「株 失敗 コピペ」で検索すると、事実かはわかりませんが失敗の悲鳴を聞くことができます。

それで株が怖くなったなら、よりリスクの低い金融商品に目を向けてみたり、預金以外には手を出さないようにしたりすれば良い話です。

 

 さいごに

なぜあえて、チャイナショックで市場が荒れている時期に株式の本を紹介したかといいますと、少しでも株について知ることで不本意な損を避けられると思ったからです。

証券会社で口座を開くと、つい投資をしたくなる文章を送ってきます。今がチャンス! というように投資を煽ってくるのです。

しかし、投資の基本を知っておくことで他人の言葉には流されなくなるはずです。

 

ランキングや他人の紹介で投資先を決定することほど愚かなものはないと私は思っています。他人の意見を参考にするのはいいですが、本書に掲載してある選定方法を行うなど自分で判断することが大切だと思います。当たり前ですけどね。

いちばんカンタン!株の超入門書 改訂版

いちばんカンタン!株の超入門書 改訂版