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のほほん読書感想録

本の感想や学んだことを主に書いてます。ビジネス書から小説、漫画までいろいろ読んでます。

高橋源一郎『ぼくらの民主主義なんだぜ』

教養

高橋源一郎『ぼくらの民主主義なんだぜ』を読んだ。

本書は、身近な政治的行動を見つめて民主主義を語る。

震災、原発など最近の問題をテーマに、政治とは何か、民主主義とは何かを様々な事例から捉えていく。

キーワードは、自身の行動。

 

感想

始めは、何を言いたいのか、この本の目的は何か全くつかめなかった。あとがきを読むことで、理解出来た。

高橋源一郎は小説家で、政治や原発とは関係ない人だ。

そんな一般人が
「政治について勉強したらこんな考えに至ったよ、同じ一般人の読者である君たちはどう思う?」
それを伝えたくて書かれたのではないだろうか。

 

もしくは、マイノリティの立場から民主主義について語っているのかもしれない。

民主主義とは、大辞林にこう書いてある。

人民が権力を所有し行使するという政治原理。権力が社会全体の構成員に合法的に与えられている政治形態。ギリシャ都市国家に発し,近代市民革命により一般化した。現代では,人間の自由や平等を尊重する立場をも示す。

日本を構成する人は、東京や大阪など都会に住む人だけではなく、原発の被害を受けた福島に住む人など、様々な思想を持って様々な場所に住んでいる。

しかし、世間で注目されがちなのは都会に住む人など多数派ばかりだ。民主主義なら、どこに住もうが何をしようが皆平等であるはずなのに。少数派を無視し、多数派しか認めていない状況だ。

そんな状況である今日、世間から注目されないが社会に対して行動を行っているマイノリティに焦点を当てることで、別視点から民主主義について考えていくことが本書の目的かもしれない。

 

政治に大切なのは行動すること

作者が特に伝えたいことは、行動すること。

例えば、デモ活動。デモで社会が変わらないとしているが、社会を作るために活動することは楽しいという文献を取り上げている。

 

デモと聞くと私は引いてしまう。政治のためによく頑張れるな、なんて思う。

しかし、その発想が政治のために行動しない原因になっている。そして、その発想が日本に蔓延している状態は異常だ。

せっかく政治に参加できる権利を持っているのに、それを自ら捨てている。けれど、政治で社会がよくなることをただ待っている。

まるで、口を開けてエサを待つヒヨコのようだ。ヒヨコにはなりたくない。せめて自分でエサくらい見つけたい。

行動しろと言ってもデモ活動を行えと著者は言っているわけではないし、私もそうは思わない。でも、政治に関して興味を持たないのは、そろそろまずい。

 

とりあえず、政治に興味を持ちニュースに触れていきたいと思う。
そして、ニュースと本書をリンクさせることができたら、読書としても有意義な体験になるはずだ。

 

ぼくらの民主主義なんだぜ (朝日新書)

ぼくらの民主主義なんだぜ (朝日新書)