のほほん読書感想録

本の感想や学んだことを主に書いてます。ビジネス書から小説、漫画までいろいろ読んでます。最近はゲームや株主優待も取り上げてます。

Googleが大切にしていること『How Google Works』

How Google Works』を読みました。

本書は、Googleの社員がどのように働いていて、経営陣がどのような方針でマネジメントしているのかが包み隠さず書かれています。

現在、経営者や管理職に就いている人は参考になりますし、そうでない方でも楽しめる一冊です。

 

今回は、本書を読んで感じた、Googleという企業が働くにあたって大切にしていることを紹介したいと思います。

 

 

最高のプロダクトを生み出す

技術によって社会は変化してきました。その変化によって今日大きな影響があったのは、情報、インターネットへの接続、コンピューティング能力です。この生産要素が安くなったために、情報の希少性を前提に事業を組み立てていた企業は、優位性が無くなってしまいました。

それが顕著に表れているのが、メディア業界です。テレビは、YouTubeの台頭によって映像作品を送られるという優位性が無くなってしまいました。そして、インターネットには無料で読める記事がいくつも存在しているので、雑誌や新聞の優位性が無くなってしまっています。

 

ではこうした激変の結果、企業の成功に重要なのはなんなのでしょうか。その答えは以下の通りです。

激変の結果、いまや企業の成功に最も重要な要素はプロダクトの優位性になった。情報の管理能力でも、流通チャネルの支配力でも、圧倒的なマーケティング能力でもない。

 当たり前ですが、クオリティの高いプロダクトを生産出来た企業が成功する世の中になりました。

昔はマーケティング力や販売力があれば、それなりの商品でも売ることができましたが、今はネットによって様々な情報を得ることができるので、それらの力だけでは売ることが出来ません。

そのうえ、良い商品や美味しい料理店の評価は、宣伝せずともクチコミによって広がっていくので、質の悪いものと質の良いものの差は広がる一方です。いかに質の良いプロダクトを生み出せるかが企業の鍵となります。

 

これはGoogleも例外ではありません。

大成功を収めたグーグルのプロダクトは、ほとんどが強力な技術的アイデアにもとづいていた。逆にあまり成功しなかったプロダクトには、それがなかった。

 今後、Googleはさらなるサービスを提供していくことになると思いますが、どのような技術的アイデアにもとづいて作られたプロダクトが提供させるのか、楽しみです。

 

ユーザを最優先する

 Googleが大切にしている信念は、ユーザのために正しい選択をすれば、利益は後からついてくるということです。

新しいサービスを稼働しようと動くときも、収益分析をせずユーザにとって素晴らしい機能ならば、それを実施するのが正しい経営判断だと誰もが考えたそうです。

 

この信念はGoogleが大企業だから通じるものなのではないか、中小企業はどうなんだと考えるかもしれませんが、それについても答えてあります。

ユーザにとっては最高でも、売上や利益に全くつながらないプロダクトを出荷する余裕などない中小企業はどうか?それでもやはりユーザに集中すべきだが、アイデアが正しいことが証明されるまではとことん根性を据え、とことんケチになろう。

 

ここまでGoogleがユーザに対して熱心な理由は簡単です。ユーザの情報発信が簡単になった今、ユーザはかつてないほどの力を手にしており、質の低いプロダクトにはそっぽを向くからです。


利益を第一目標にする企業は、もう古いのでしょう。 変化が激しい今日、強い力を持ったユーザに対して雑な対応をしている企業は、どんなに大企業だとしても近いうちに淘汰されていくのかもしれません。

 

How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス)  ―私たちの働き方とマネジメント

How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント

  • 作者: エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル,ラリー・ペイジ,土方奈美
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2014/10/09
  • メディア: 単行本
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