のほほん読書感想録

本の感想や学んだことを主に書いてます。ビジネス書から小説、漫画までいろいろ読んでます。最近はゲームや株主優待も取り上げてます。

社会人に必要なチカラがクイズ形式で身につく戦略思考トレーニング

戦略思考トレーニング』を読みました。

この本は、優れた経営戦略力をつけるために必要な力と知識を、数々のケーススタディを通して学ぶことができる新しい経営戦略の入門書です。

 

その中から、経営戦略力を鍛えるために必要な力や知識が、どのように役立つのかを紹介したいと思います。

 

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戦略思考力を鍛えるために必要なこと

経営戦略力は、ビジネスマンにとっては必需品となりました。ですが、良い経営戦略で成長している企業はごく一部です。

良い戦略を立案し決定するために、必要なものは戦略思考力です。

戦略の立て方は、いろいろな本から学ぶことができますが、肝心の戦略を立てたり決めたりする思考力の鍛え方がわかっていない人が多いのです。知っていても実行できるのは別の話なのと一緒です。

では、戦略思考力を鍛えるために必要なものは何か。それは以下の4つです。

  • 常識を超える力
  • 論理思考力
  • 柔軟な発想力
  • たくさんの事例の知識

この力が、戦略を立てるときにどう役に立つのか。それはトレーニング問題を通して見ていきましょう。

 

事例から戦略思考力を学ぶ

少子高齢化の日本では、子育てする家庭よりもペットを育てている家庭のほうが増加しています。この世相を反映して、スーパーでもベビー用品の棚が縮小する一方で、ペット用品売り場の面積は年々広がっています。
ところがペットフード会社の社長は「ドッグフードはここ数年、売り上げが下がって困っている」というのです。いったいなぜそんなことが起きているのでしょうか?

 

 このトレーニング問題は、売上高が減っている理由を突き止めればいいのです。

 

では、上記の4つの力を使って解いていきましょう。

 

常識を超える力

一つ目の常識を超える力。顧客数が減っているのに売上高が減るのはおかしいと思う常識を破らなければいけません。

顧客数が減っているのに売上高が減っているのは、売上高に原因があるのかもしれない。そのことに気が付けば、論理思考力を使って次に進むことができます。

 

論理思考力

二つ目の論理思考力が長けている人は、
売上高=顧客数×単価×購入量×購入頻度
の計算式を瞬時に浮かべることができるようです。

この計算式から考えると、顧客は増えているので顧客数が原因ではないでしょう。

そうすると、単価か購入量のどれかだということになります。原因がしぼれてきましたね。

 

柔軟な発想力

 論理思考で購入量が減っている仮説を立てたとしても、それを裏づける発想がなければ正解にはたどり着けていません。ここで必要なのは、購入量が減っている原因と世の中のペットの状況を結び付けられるかということです。

ペットの状況を簡単に説明しますと、21世紀の初めは大型犬が流行っていましたが、今は家の中でも飼える小型犬が売れています。

この小型犬ブームと購入量を結びつける必要があるのです。

 

ということでこの問題の答えは、チワワやミニチュアダックスフンドといった小型犬ブームが起きたことによって購入量が減ったからです。

 

たくさんの事例の知識

今回では利用しませんでしたが、もし何かのブームで売上が大きく下がったケースを知っていれば、小型犬ブームと結び付けて、すぐに答えを導き出せたかもしれません。

 

たくさんの事例の知識が一つだけ浮いているのは、3つの力と同等の価値があるからです。似ている事例を知っていれば、扱っている問題の原因や解決法がすぐに見つかる可能性があります。数学と一緒です。代表的な問題の解き方さえ知っていれば、類題が解けますからね。

 

 

その他のトレーニング問題

興味深かったトレーニング問題をいくつか紹介します。ネタバレになるので、答えは書きません。

2012年のヒット商品番付にも登場した「俺のフレンチ」という飲食チェーンがあります。超有名フランス料理店のシェフを料理長にすえて、驚くほどおいしい料理を驚くほど安く提供することで大人気になりました。
ビジネスモデルの秘密は、高級フレンチなのに立ち席にしています。回転率を上げ収益を確保しているのです。
さて、「俺のフレンチ」のビジネスモデルにはもう一つ秘密があります。メニューの中に原価率が100%や200%の料理が普通に存在しているのですが、なぜそんなことができるのでしょうか?

俺のフレンチは、「原価を気にしなくても儲かるビジネスモデルを作れば負けない」という方針のようです。

一見、原価を気にしないことはデメリットしかないように見えますが、世間はそう考えるからこそのメリットがあります。

 

牛丼業界では大手3社が値下げ競争を繰り広げてきました。
2009年頃までは3社とも380円前後だった牛丼を、すき家と松屋が280円前後まで値下げして、吉野家も対抗して値段を下げています。
なぜ3社ともこのような値下げによる消耗戦をお互いに仕掛けているのでしょうか?

 ただ意固地になって、値下げ競争を繰り広げてきたわけではありません。戦略に基づいた値下げだったのです。

 

まとめ

 戦略思考の事例をクイズ形式で見ていくことができるので、楽しく学ぶことができました。

掲載されている51問中、正解できた問題が数問しかなかったので、戦略思考力を鍛えていきたいです。続編も出ているので、読んでみたいと思います。

 

戦略思考トレーニング (日経文庫)

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